翌日に訪問した「三星堆博物館」です。
金沙遺址博物館があまりに素晴らしかった為、翌日の予定をすべてキャンセル、
急遽三星堆博物館へ行った次第です。
金沙遺址は成都市の城西の青羊区金沙村にある殷周時代の遺跡。
面積は5平方kmを越える広大なものです。
2001年2月8日に住宅開発に伴う下水道工事中に発見された遺跡で、
BC1200~500年(商後期~春秋)の十二橋・金沙文化の代表遺跡です。
成都郊外に位置する三星堆文化 (BC1700~1200年(夏晩期~商後期))
を受け継ぐ貴重な遺跡となります。
金沙遺址博物館は2007年4月16日にオープンした比較的新しい博物館です。
三星堆博物館は相当行きにくいですが、こちらはアクセスも良いので、
成都観光必見のスポットですね。
入場料は80元と中国の物価を考えると相当高いですが、
その価値は十分にあると言わざるをえません。
さて、まずは金沙遺址博物館の最寄駅 一品天下 (2号線)で下車します。
現在工事中の成都地鉄7号線が開通すれば、その名も金沙遗址博物馆が最寄駅となります。
(金沙遺址博物館) |
今回は一品天下から徒歩だった為に、裏口的な北門から入場致しました。
正門である南門から入ると、「遺迹館(遗迹馆)」→「陳列館(陈列馆)」
という順序になりますが、今回は「陳列館」から見ることになりました。
展示は第一展厅~第五展厅に分かれていて、効率的に見学することができます。
まずは、第一展厅(远古家园)へ向かいます。
こちらは当時の生活の様子をジオラマで再現したスペースや、
その根拠となる動物の骨などが展示されています。
(ジオラマで往時の様子を再現) |
(発掘現場を床下に再現) |
続いて、第二展厅(王都剪影)へ。
こちらは、土器類や墓場などが展示されています。
展示がリアルかつ斬新という感じですね。
(井戸に遺構) |
(土器類の展示) |
(銅製出土品) |
(墓場) |
さらに、第三展厅(天地不绝)へと歩を進めます。
こちらは金器・青銅器・石器に加え、象牙、卜甲などが展示されています。
芸術的な装飾品という観点からみても見ごたえがあります。
(卜甲) |
(象牙) |
(金器) |
(玉璋 - Jade Zhong) |
そして、一番の見所ともいえるのが 第四展厅(千载遗珍) です。
こちらには、金面具や太陽神鳥金箔といった、本遺跡のシンボル的な展示があります。
(玉龙 - Jade Dragon-axe) |
(金面具) |
(太陽神鳥金箔) |
最後に向かうのが、第五展厅(解读金沙)です。
こちらはパネルを使用しての成都近辺の遺跡の解説がメイン。
時間があればじっくりと見たいところですが、ちょっと流し読みという感じです。
(第五展厅の展示物) |
続いて、遺迹館へ向かいます。
こちらは、今まで見学した遺物が発掘された場所を保存しているサイトです。
ここから出ましたよ!というパネルがリアリティを増します。
(陳列館正面 - 建物も斬新なデザインです) |
(遺迹館) |
(サイト全景) |
(発掘場所を示すパネル) |
正直、ここまで雄大、かつ、見ごたえのあるものとは思いませんでした。
そんなわけで、三星堆博物館も観なければ!!
と感じた次第です。
(金沙遗址博物馆 - こちらが正門) |
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