2019年1月31日木曜日

方南町 ~ 中野新橋 ① 方南町駅から堀ノ内熊野神社へ

本日は杉並区の方南町から中野区の中野新橋までの散策レポートです。
方南町はサラリーマン時代に年に2回ほど訪れていた場所なので、
多少の馴染みはありますが、それも30年近く前の話です。
駅を出ての印象ですが、全く覚えていませんね (苦笑)。

そんな方南町ですが、まずは堀ノ内熊野神社へ向けて歩いてみることに致します。

(方南町駅)



















方南町駅近辺は賑やかな商業エリアですが、
少し歩くと閑静な住宅街といった雰囲気です。
善福寺川には優雅に泳ぐ水鳥の姿が目に入ります。

(善福寺川)

(水鳥の姿見られます)





































神社へ向かう途中の堀ノ内保育園横には康申堂地蔵堂がありますね。
保存状態の良い庚申塔・お地蔵様が安置されています。
きれいにお花が活けられているのが印象的です。

(康申堂地蔵堂)

(康申堂地蔵堂内部)





































さて、こちらから歩くとすぐに堀ノ内熊野神社がございます。

堀ノ内熊野神社は、1267年 (文永4年) に紀州の熊野三山を勧請したのがはじまりで、
旧堀ノ内村の鎮守であった神社です。

(堀ノ内熊野神社)




















付近は比較的オシャレな低層住宅が立ち並ぶエリアですが、
神社境内は静かな空気が流れます。
杉並区最古の石造りの鳥居 (1808年) をはじめとして、
良い意味で昔の雰囲気を今に残しているという感じがします。

(石造りの鳥居 - 200年以上前のもの)

(神楽殿)

(堀ノ内熊野神社 - 拝殿)






















































境内には立派な御輿庫があり、ガラス越しに立派な御御輿を見ることができます。
井戸が良い味を醸し出していますね。

(御輿庫)

(古井戸 - 現役?)





































最後に境内社である稲荷神社第六天神社合殿にも参拝致します。
昔ながらの良さを今に残す神社ですね。

(堀ノ内熊野神社 - 境内社 稲荷神社第六天神社合殿)




花膳 (お米屋さんのお弁当)@ 東大島でとんかつ弁当

本日のお昼ご飯は都営新宿線東大島駅から歩いてすぐ、
ダイエー東大島店の斜め前に位置する 花膳さんで頂くことにします。
(花膳@東大島)
(花膳 - 店頭)






































こちらはお米屋さんのお弁当ということで、
店頭でお米も販売していますね。

今回はとんかつ弁当 (650円) をオーダー致します。
注文してから作る方式なので10分程度待ちます。
お昼時間に訪問したこともあり、
待ち時間には電話でオーダーが頻繁に入ります。
人気店であることがわかるとともに、
常連さんは電話をしてからとりに来るということですね。

(花膳メニュー)




















さて、こちらがとんかつ弁当です。
とんかつのサイズは大きめですが、
お肉は少々薄めという感じです。
おかずは切干とこんにゃく&卵焼きです。

(とんかつ弁当)




















とんかつのお味ですが、サクッと揚がっていてなかなか美味です。
ごはんも固めにしっかりと炊いてあって美味しいですね。
コスパ的にもなかなか良いんじゃないかと思います。

(とんかつ - しつこさのない味わい)




















メニューやトッピングも豊富なようですから、
他もちょっと試したいですね。

花膳弁当 / 東大島駅大島駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

東新宿から中井へ ⑫ 上高田氷川神社

中井御霊神社を後にして上高田氷川神社へと向かいます。
新宿区から再び中野区へと入ることになり、
距離にして500mくらいとなります。

さて、こちらが上高田氷川神社です。
一段高い場所にあります。

(上高田氷川神社 - 一の鳥居)



















上高田氷川神社は上高田一円の鎮守として1453年 (享徳2年)に、
素戔鳴尊の御神徳を慕う土地の人々が、
武蔵国一の宮氷川神社より御神霊を勧請し創建されました。

(上高田氷川神社 - 二の鳥居)

(上高田氷川神社 - 拝殿)





































境内には随所に往時の雰囲気が残り、
付近の喧騒とは一線を画す雰囲気があります。
境内は都会の神社としては土部分が多く落ち着いた雰囲気ですね。

(神楽殿)

(境内社 - 八幡神社)

(かえる)






















































境内ではお孫さんを連れたご老人が熱心にご参拝をされていました。
お孫さんは面白がってお賽銭を投げていましたが、
そのコントラストが不思議と印象的でした。

さて、これにて東新宿から中井までの散策は終了です。
当初予定よりかなり歩きましたが、なかなか充実した散策となりました。
西武新宿線沿線は自分にとっては未知の領域ですので、
次回は新井薬師方面へ歩いてみたいと思います。

東新宿から中井へ ⑪ 中井御霊神社

再び中井方面へと歩いていきます。
中井駅を通り過ぎて坂の多い町を歩いていくと、
中井御霊神社へと到着致します。

(中井御霊神社)



















中井御霊神社の創建年代についての詳細は不明ですが、
落合村小名中井の鎮守として長く祀られていました。
また、「御霊」はもともとは「五霊」とのこと。

本殿は1718年 (享保3年) ~ 1810年 (文化7年) に造営されたと言われ、
拝殿は1896年 (明治29年) 以前の造営で入母屋造りであり、
幣殿の記録はないものの大正時代の建築と伝えられています。
これらの貴重な建造物は新宿区指定有形文化財に指定されています。

(御領神社 - 社殿)



















それでは早速境内へと足を踏み入れることに致します。
拝殿前の狛犬様は金網で完全防備されていますが、
こちらは新宿区指定有形民族文化財に指定されている古いもので、
記録によると1715年 (正徳5年) に奉納されたとのことです。
確かに相当古いものであることはわかりますね。

(手水舎)

(神楽殿)

(狛犬さま)

(狛犬さま)







































































新宿区も中井あたりまで来ますとローカル色が若干出てきますが、
こちらの神社内は昔さながらの雰囲気という感じですね。
特に境内社にはその雰囲気が漂います。

(中井御霊神社 - 三峯社・八雲社)

(中井御霊神社 - 稲荷社)





































それでは続いて、最後の目的地・上高田氷川神社へと向かいます。

東新宿から中井へ ⑩ 佐伯祐三アトリエ記念館

東山藤稲荷神社から中井駅周辺の神社へと向かいますが、
途中に、中落合にある 新宿区立佐伯祐三アトリエ記念館 へ寄ることにします。

(佐伯公園 & 佐伯祐三アトリエ記念館)




















佐伯祐三は30歳の若さで夭折した天才画家でパリのイメージが強いですが、
当地にて合計4年程創作活動を行っていました。
日本では、佐伯がアトリエを構えて創作活動拠点としたのこちらのみです。
そんな貴重な大正期のアトリエ建築がそのまま残されており、
落合観光のハイライトとも呼べる場所ですね。

アトリエの建物は思ったより小さいですが、
1921年 (大正10年) に建てられたとは思えないモダンなデザインです。
ちょっと可愛らしい建物ですね。

(佐伯祐三アトリエ記念館)

(佐伯祐三アトリエ記念館)










































建物内の展示は佐伯祐三を学ぶ上での資料が中心ですね。
コンパクトにわかりやすくまとまっています。

(アトリエ内部)




















絵画に特別興味がない方でも、
昔の落合の風情を楽しむだけでも価値がありますね。

落合は文化人も多く住んでいたエリアだそうで、
こういった人々の足跡を辿るのも面白そうですね。

(落合に住んだ文化人は多い)

2019年1月30日水曜日

東新宿から中井へ ⑨ 東山藤稲荷神社

東山藤稲荷神社はおとめ山公園に隣接する神社です。
おとめ山公園のおとめは「乙女」ではなく「御留」もしくは「御禁」です。
この場所は江戸時代は将軍家の鷹狩や猪狩などの狩猟場だった関係で、
一般庶民はこの一帯が立ち入り禁止だったことが名の由来です。

(おとめ山公園)



















おとめ山公園は都心にしては相当広い公園で、
この日も家族連れでにぎわいを見せていました。
湧水や池などもあり癒しの空間が広がります。

(おとめ山公園内 - 癒しの空間が広がります)

そんな公園をバックにする東山藤稲荷神社ですが、
おとめ山通り入口近くの左手のマンション敷地内に社号標がございます。
もともと東山藤稲荷神社は当地にあったものの、
第二次世界大戦で焼失したため1953年に現在地へ移転したとのことです。

(公園内を走るおとめ山通り)

(東山藤稲荷神社 - かつての場所にある社号標)





































住宅街の坂道を少々上ると住宅に挟まれるような感じで朱色の鳥居が目に入ります。

(東山藤稲荷神社)




















東山藤稲荷神社は清和天皇の皇孫源経基が927年 (延長5年) に
京都稲荷山より勧請して創建された古い歴史を持つ神社です。

境内にはそんな歴史を物語る古い石造物が多いのですが、
メンテナンスが良いとは言い難いのは少々残念です。

(東山藤稲荷神社 - 拝殿)

(境内には古い石碑が多い)





































とは言え、都心の喧騒からは一線を画す落ち着いた神社であり、
社殿は凛と佇む雰囲気がありますね。

2019年1月29日火曜日

東新宿から中井へ ⑧ 下落合氷川神社

下落合氷川神社の創建は第5代孝昭天皇の御代と伝えられています。
と言うことは2400年以上前ということになりますね。
江戸時代は旧下落合村の鎮守にして、
近隣の高田氷川神社が
「男体の宮」と称されたのに対して「女体の宮」と称され、
ふたつあわせて「夫婦の宮」とも称されていました。

(下落合氷川神社 - 大鳥居)




















立地的には新目白通りと西武新宿線が平行して走っており、
参拝したことはないけど車窓から見たことある!という人は多いかと思います。

(下落合氷川神社 - 新目白通り側から)




















それでは早速参拝へ向かうことに致します。
社殿は第二次世界大戦で焼失後に再建されたものとのことです。

(下落合氷川神社 - 拝殿)

(下落合氷川神社 - 神楽殿)





































あわせて境内社にも参拝させて頂きます。
三峰社、天祖社、稲荷社、諏訪社、浅間社が一緒に祀られています。

(下落合氷川神社 - 境内社)



















下落合氷川神社は都心らしくコンパクトにまとまった神社ですね。
地元の方が参拝する姿も多く見かけ、
地元に根付いているのが良くわかりますね。

続いて、東山藤稲荷神社へと向かいます。

2019年1月28日月曜日

東新宿から中井へ ⑦ 下落合を歩く : 月見岡八幡神社 ~ 薬王院

ランチの後は下落合氷川神社方面へと向かいます。
比較的落ち着いた住宅街と言った雰囲気の道を歩いて行きます。

まず目に入るのが 月見岡八幡神社 です。
旧境内地の湧井の水面に月光がきれいに写ったことから
"月見岡八幡神社"と称されるようになったといい、
また、源義家が奥州征伐の際に参詣したと伝えられている神社です。

(月見岡八幡神社 - 鳥居)

(月見岡八幡神社 - 拝殿)





































併設の八幡神社愛育園への防犯上への配慮からか、
平日は門が閉まっているので外からお参りさせて頂きます。
(門は開けて入っても良いという口コミもありましたが、
 チキンな私は入りませんでした。)

ここから西武新宿線下落合駅を経由して下落合弁財天へ向かいます。
小さいながらもきちんと池が周りを囲んでいますね。

(西武新宿線下落合駅 - 高田馬場駅のお隣ですがローカル感がありますね)



















境内には下落合横穴墓群跡の解説板が掲示されており、それによると、
こちらの裏手一帯は1966年に宅地造成中に発見された下落合横穴墓群とのこと。
7世紀後半から8世紀初頭頃のものらしいですから相当古いものです。

(下落合弁財天 - 入口はわかりにくいです)

(下落合弁財天)





































こちらの下落合弁財天の近くにあるのが薬王院です。

(薬王院参道から山門を臨む)



















薬王院は、相模国大山寺を中興した願行上人によって
鎌倉時代に創建されたといわれる真言宗豊山派の寺院です。

牡丹寺と呼ばれるこちらの寺院は4~5月のシーズンには大変な人でにぎわうそうですが、
冬のこの時期は落ち着いて境内を散策することができます。
手入れの行き届いた庭木は一見の価値がありますね。

(庭園は美しく整備されています)

(六地蔵)

また、下から見上げる本堂の美しさも忘れてはいけないですね。

(薬王院本堂)



















また、薬王院のお隣には下落合野鳥の森公園があります。
ちょっとした崖を利用したような公園ですが、
園内には様々な野鳥がいるそうです。

(下落合野鳥の森公園)

(良くも悪くも自然な雰囲気です)

(野鳥の説明)






















































ちょっと休んでいこうかと思いましたが、
タバコを吸っているおじさんが多かったの断念、
下落合氷川神社へと急ぐことに致します。