2018年12月31日月曜日

イタリア旅行 89 ティボリからローマ・フィウミチーノ空港へ

Tivoli から Roma・Fiumicino Airport への行き方としては、
やはり鉄道が便利かと思います。

TivoliからRoma Tiburtina へ向かい、
そこで空港行きの列車に乗り換えるのがオーソドックスですね。
料金は€11.00でした。

(ローカル感漂うFSのティボリ駅)


















そんなわけでこちらが Roma Tiburtina 行きの列車です。
Regionale Veloce 3227 は遠くPESCARA始発ということで、
10時23分発のところを7分程度遅れで出発します。
イタリアの鉄道にしてはまあまあと言ったところでしょうね。
ティボリからローマ・ティブルティーナ駅は通常1時間程度かかりますが、
こちらはティボリからノンストップ便なのでわずかに32分!
アッという間の到着ですね。

(Roma Tiburtina行きの列車 - 落書きがひどい!)


















ローマ・ティブルティーナ駅は相当大きい駅です。
と言っても駅の構造はシンプルですから乗り換えに迷うことはないかな?

(ローマ・ティブルティーナ駅構内)

















そんなわけでこちらが、Regionale 22044 の空港行きの列車。
行先表記は "FIUMICINO A." となっていますのでご注意を!
A は空港を意味する Aeroportoの略ですが、
親切に空港マーク (✈) なんかついていませんし、
Roma Airport とか書いてませんよ!

(ローマ空港行きの列車)

















こちらの列車はほぼ定刻の11時16分に出発、
フィウミチーノ空港へも定刻の12時3分へ到着です。

(2階建の車両でした)

(Fiumicino Aeroporto駅 - 左はTermini駅直行のLeonardo Express)

































※ Fiumicino Aeroporto駅の改札手前には両替所がありますが、
このレートがが恐ろしくひどいです。

€/円が130円程度の時でしたが、
円 → € : 145.802
€ → 円:114.558
という恐ろしいレートでした。
(売りと買いで30円以上離れているなんて普通はありえません)

(ローマ空港駅の両替所 - レートは悪い!)

















欧州の両替所のレートは一般的に良くないので、
やはりセディナカードなどでキャッシング&すぐ返済がお勧めです。

2018年12月30日日曜日

イタリア旅行 88 Taverna Quintilia @ Tivoli でディナー

ティボリ最後、そして今回のイタリア旅行の最後はこちらのRistorante、
で頂くことに致します。
Tivoliで魚介類を食べるならこちら!という有名店らしく、
とても混雑していました。
外は満席でしたが、中は空いているよ!
ということで中へと入ります。

(Taverna Quintilia)

(店内はカジュアルな雰囲気です)

































まずはワインではなくビール - Nastro Azzurro を頂くことに。
ちょっと歩き回ってのどが渇いていたのでしみわたる旨さですね。

こちらは前菜代わりに出てきましたが、
ビールのつまみ的には最高でしたね。

(まずはビール)

(さくっとした美味しさです)

































さて、こちらがメインの Grigliata mista です。
色々な味が楽しめるのがうれしいところですが、
個人的にはPesce Spada (カジキ) が良かったです。
絶妙な焼き加減が最高です。
これだけのオーダーでも良かったかも。

(Griglia mista と Patate al forno)

(特にカジキが絶品でした)

































付け合わせのポテトもローズマリーの香りがよく、
魚&ビールにあいますね。

人気店だけあり少々落ち着かない部分もありましたが、
スタッフの方もフレンドリーで良いお店でしたね。

明日はいよいよローマからフランクフルトを経由して
バンコクへ向かいます。

イタリア旅行 87 ティボリの廃墟へ

今回のイタリア旅行で気が付いたことですが、
鉄道駅前の工場の多くが廃墟と化していることです。
かつては工場で栄えた街もすっかり寂しくなっている、
そんな光景がありました。
イタリアの失業率は高止まりしていますが、
その理由の一端はこういった風景にも現れているかと思います。

ティボリにも同じような光景が見られました。
まずはこちらの工場跡廃墟。
市内のSantuario di Ercole Vincitore 内にあります。
てっきり見学できるのかな?と思いましたが、
中には入れませんでした。

(Santuario di Ercole Vincitoreにある工場跡)

(線路跡もありかなりの規模の工場だったらしい)

































ここから少し離れた場所にも廃工場がありました。
一体運営されていたようにも見えますが詳細は不明です。

(更に郊外にある廃工場)

(屋根がすっかりと無くなっています)

































もう一つは、ローマからティボリへ電車に行く途中にも見えた廃工場です。
こちらはかなり大規模なものです。
煙突など残されたままですが、
敷地内の草はかなり成長している感じですので、
工場の操業を止めてからも随分と時間が経っているようです。

(本来は中庭だった部分に草が茂っています)

(煙突などは撤去されていない様子)

(窓ガラスが一部残る)
















































これだけの規模の工場が操業を止めたのだから、
地域経済への影響は相当あったでしょうね。

工場がバリバリに動いているときに来ていれば、
ティボリの印象も相当変わっていただろうと思います。

イタリア旅行 86 La Belle Epoque Restaurant @ Tivoli でランチ

Villa AdrianoからTivoliへ戻り軽くランチをとることに致します。
訪問したのは La Belle Epoque Restaurant です。
ティボリのレストランが密集しているエリアにあり、
鉄道駅からヴィラデステに向かう道中にあります。

(La Belle Epoque Restaurant)


















ちょうど外の席が空いていましたので、
こちらで頂くことに致します。

(開放的なテラス席)

















まずは白ワインでのどを潤します。
珍しくハーフボトルのワインがありますのでこちらをオーダー。
"Poggio Le Volpi" - Lazioを代表するDOCG白ワイン、
飲みやすいですね。

(Frascati, People 375ml)



















そしてこれが今回注文した "Spaghettone profumo di mare"です。
思ったより具材がたっぷりという感じです。
パスタももっちり感があって食べ応えがありますね。

(Spaghettone profumo di mare)

















ティボリは美食の街でもあるそうなので、
ハズレはないという安定感がありますね。

時間が早かったので一人で広い空間を独り占めしたディナーとなりました。

なかなか落ち着いた雰囲気の良いお店ですね。


Pane:                                            €2.00
Acqua :                                         €3.00
Frascati, People 375ml:                €7.00
Spaghettone profumo di mare:    €13.00
-----------------------------------------------------------------------
Totale:                                         €25.00

2018年12月29日土曜日

イタリア旅行 85 ヴィラ・アドリアーナ観光

ティボリの観光名所と言えばヴィラデステがあまりに有名ですが、
ヴィラ・アドリアーナ (Villa Adriana - ハドリアヌスの別荘)も忘れてはいけません。
個人的にはこちらの方が見ごたえがあって印象深かったですね。

ハドリアヌス帝がこちら広大な別荘建築に着手したのは118年のことです。
完成したのは133年とのことですが、ハドリアヌス帝は138年に亡くなってしまいます。
彼以降の皇帝も別荘を使っていたそうなのですが、
次第に忘れられて廃墟となってしまいました。
15世紀後頃からヴィラデステを設計したピッロ・リゴーリオなどが
美術品を求めて発掘作業に着手したそうですが、
本格的な発掘はイタリア統一後です。
その後、1999年には世界遺産にも登録されています。

そんなヴィラアドリアーナで一番印象的だったのはカノプス (Canopo)です。
彫刻が並ぶ細長い池とセラピス神殿から成る美しさは息を飲むほど。
残念ながら往時の繁栄を物語るのは一部ではありますが、
それでも十分豪華さが伝わってくるという感じです。

(カノプス全景)

(往時を物語る美しい彫刻)


(神殿から池を見下ろす)















































カノプスはヴィラアドリアーナの一番奥まった場所にありますが、
その手前にあるのが大浴場です。
皇帝は風呂好きだったとのことで、浴場は3つあったとのこと。
こちらは一番大きなものです。

(大浴場 - Grandi Terme)

















この大浴場の後ろ部分には宮殿や図書館など邸の中心部分がございます。

(Peschiera)

(黄金広場 - Piazza d'Oro)

(ホスピタリアの床)

(島のヴィッラ - Villa dell' Isola)

(ドーリア式付け柱の間 - Sala del Pilastri Dorici)
















































































遺跡の保存状態は比較的良く、
往時の生活が偲ばれるという点では素晴らしい遺構だと思います。
見学できる部分の面積だけでも40haと広いので、
時間に余裕をもった見学プランが必要ですね。

イタリア旅行 84 ティボリからヴィラアドリアーナへの行き方

本日はヴィッラ・アドリアーナ (Villa Adriana)へ向かいます。
ティボリからヴィラアドリアーナへは
ティボリの市バス(CAT社バス)の4番もしくは4Xを利用します。
私はバスの切符は市内のBARで事前に購入しておきました。

私は始発のPiazza Massimoから乗車しましたが、
ヴィラデステを見学してから行く場合は、
近隣にあるガリバルディ広場前から行くこともできます。

(バス停)













(Linea4バス)





















ご参考までに時刻表のリンクを下記に貼っておきます。

Linea4
Linea4X

注) 早い時間帯と遅い時間帯にはヴィラアドリアーナを経由しないバスもあります。
 また、休みの日はバスの本数が激減しますので注意!

さて、こちらが Piazza Massimoに停車中のLinea4のAutobusです。
思ったより大きいバスですね。
バスはきっちり定刻の8時40分に出発しました。

(市バス4番 - 始発での乗客は私のみ)


















といっても、最初に乗車したのは私一人。
途中、常連らしきおばちゃんが乗った以外は乗客なし!
バスの本数は少ないと思いましたが、これでも多いかもしれませんね。

さて、そんなバスですが、順調に走り、
ヴィラアドリアーナの真ん前のバス停に15分程度で到着しました。

(Villa Adrianaのバス停)

2018年12月28日金曜日

イタリア旅行 83 Il Borghetto @Tivoli でディナー

ティボリ初日のディナーは Il Borghetto で頂くことにいたします。
ティボリ鉄道駅からも比較的近い場所にあるRistoranteで、
付近には飲食店も多いエリアにあります。

入店前に店の外観の写真を撮っていたのを見られていたらしく、
「写真は食べてから撮って頂戴!」
なんて、笑いながら怒られました。

(Il Borghetto @Tivoli)

















さて、そんなこちらのお店ですが、
家族経営のお店らしく、アットホームな雰囲気です。

(店内の様子)


















今回はお肉を食べたい気分なので、
メインは Tagliata di Filetto con contorni を頂くことに。
付け合わせは5種類くらいからのチョイスですが、
私はナスとインゲンに致しました。

まずは、赤ワインを頂きます。
ワインは "Nero d'avola terre siciliane" です。
1/2 L で€4.00のワインですが、なかなかしっかりとした味ですね。

(ワインは可愛らしい陶器で)

















さて、こちらがメインの Tagliata di Filetto con contorni です。
お肉はしっかりと噛み応えがありますね。
硬派な味です。
これが焼野菜にピッタリとあいますね。
焼野菜は適度な甘みがあり美味しかったですね。
私はお肉の付け合わせはついポテトに行きますが、
これからは焼野菜もありだな!と思いました。

(Tagliata di Filetto con contorni)

















時間が早かったので一人で広い空間を独り占めしたディナーとなりました。
なかなか落ち着いた雰囲気の良いお店ですね。

Acqua Minerale 1L:                    €2.50
nero d'avola 1/2 Litro:                €4.00
Tagliata di Filetto con contorni:  €15.40
-----------------------------------------------------------------------
Totale:                                        €26.50

2018年12月26日水曜日

イタリア旅行 82 ティボリのヴィラ・デステへ

ティボリのB&Bで荷ほどきをした後は、ヴィラ・デステへ向かいます。
ティボリ観光のハイライトですね。

ヴィラ・デステ (ティヴォリのエステ家別荘, Villa d'Este) は、
1550年に枢機卿イッポリト・デステが作らせたイタリア庭園です。
設計は建築家のピーロ・リゴーリオによるもの。
高低差のある庭園は見事の一言!
他に類をみない美しい壮大な庭園と言えますね。

そんなヴィラ・デステ、まずはチケットを購入。
ガイドブック情報より値上がりしていて€10.00でした。
ちなみに、クレジットカードは使えませんでした。
イタリアのメジャー施設でカードが使えなかったのはここが初めてですね。

エントランスを入り建物を抜けると広大な庭園が広がります。
うーん、この光景もきれいですね。

(Villa d'Esteの庭園を見下ろす)


















まずは、楕円の噴水 (Fontana dell'Ovato)へ向かいます。
ヴィーナスの噴水の異名を持つ美しい噴水ですね。
絶好のフォトスポットだけあり、自撮り棒片手の中国人観光客が多かったです。

(楕円の噴水)

















続いて百の噴水(Cento Fontane) へ。
歩道沿いに並ぶ噴水はお見事という感じですが、
一つ一つの噴水がユニークでどことなくユーモラスですね。

(百の噴水)

(ビックリした猿?)

(個性豊かな動物たち)
















































百の噴水の先にはロメッタの噴水(Fontana di Rometta)があります。
古代ローマの街並みを再現したと言われる噴水は、
芸術的なセンスを感じさせるものですね。

(ロメッタの噴水)


















再び庭園の中央部付近へ戻るとドラゴンの噴水(Fontana dei Draghi)が!
当時のローマ法王のグレゴリオ13世へ捧げられたと言われる噴水で、
ドラゴンはこちらの法王の紋章です。
間欠泉を彷彿とさせる豪快な噴水です。

(ドラゴンの噴水)


















こちらの噴水の近くにはネットゥーノの噴水 (Fontana di Nettuno)があります。
こちらの噴水が噴水そのものとしてはゴージャスで印象的でした。
ダイナミックな滝と高く吹き上がる噴水!
これは圧巻ですね。

(ネットゥーノの噴水)


ネットゥーノの噴水の前にあるのがペスキエーレ - 養魚場 (Peschiere) です。
その名の通り、かつては淡水魚が飼われていたそうですね。
ネットゥーノの噴水とのコントラストは比類なき美しさです。
この辺りにこだわりを感じますね。

(ペスキエーレ)

















ここからは比較的おとなしめな噴水が続きます。
まずは、メタの噴水 (Fontana Rustiche dette Mete)です。
苔生す岩から流れ出る噴水は雰囲気的に日本庭園に通ずるものがあるかな?
エステ荘では異質の雰囲気がありますね。

(メタの噴水)


















そしてアルテミスまたは母なる神の噴水
(Fontana di Diana Efesia o Madre Natura) へ。
まさに"母なる神"という言葉がぴったりの噴水です。
まさに豊穣の神と呼ばれるにふさわしい装飾ですね。
こちらでは噴水より装飾がメインという感じです。

(アルテミスまたは母なる神の噴水)


















最後に向かうのはオルガンの噴水 (Fontana dell'Organo)です。
水圧でオルガンが奏でられるというバロック式建築の傑作ですが、
演奏は2時間おきなので注意が必要です。
建物自体は大変見事なものですが、オルガン演奏は少々微妙。
行くからには聞きたいところですが、
演奏がヴィラ・デステのハイライト!という感じでは正直ないような。。。

(オルガンの噴水)

















ヴィラ・デステの印象をまとめてみますと、
流石に世界遺産に登録されるだけの美しい庭園ですね。
細かいところは少々傷んでいる印象ですが、
それが月日を感じさせて良いものがあります。
庭園自体は思ったより広くないという感じですが、
それぞれの噴水はじっくりと余韻に浸ってみたいところです。
今回はティボリに宿泊したので心ゆくまで噴水を堪能できたという感じです。