2016年3月31日木曜日

出雲大社・境港へ ⑤ ~ 木綿街道・雲州平田観光 - 宇美神社へ ~

 個人的な意見ですが、雲州平田観光のポイントは2つあるかと思います。
一つは木綿街道沿いの古い建物を眺めながら町を散策すること。
もう一つは、街中で展示されている「平田一式飾」を見学することです。

 「平田一色飾」とは何か?
平田商工会議所のホームページにはこうあります。

平田一式飾は、その名の通り仏具、陶器、金物、茶器などの一式を自在に使い分けて歌舞伎や映画の登場人物、場面など、技巧を凝らし飾り競うという出雲市に二百年来伝えられる独特の民俗芸術です。毎年7月20日~21日の平田天満宮祭(7月20日~22日まで)で披露されます。

平田一式飾は、もともと神に奉り、神をお慰めしようという素朴な信仰心から発生したもので、寛政5年(1793年)原因不明の悪病が市街地に大流行した時、平田寺町の住民で表具師であり、彫刻、俳諧もよくしたといわれる風流人桔梗屋十兵衛が茶器一式で大黒天像(米俵に乗った大黒さま)を作り、悪病退散を祈って天満宮の神幸式(おたび)に奉納したのに始まります。


 平田町では、この平田一色飾を観光の目玉にすべく、町中のショーウインドウの至る所でこの平田一色飾をみることができます。雲州平田駅前には、この一式飾のマップもあります。


(雲州平田駅前の一式飾 まち歩きマップ)

(雲州平田駅にも一式飾があります)


































 平田一式飾は、町中にありますが、力作をまとめてみるのであれば、「平田一式飾ほんまち展示館」に行きましょう。こちらでは、ウインドウ越しでなく、直接作品が見れるのもいいですね。


(平田一式飾ほんまち展示館)

(平田一式飾ほんまち展示館の作品群)

(平田一式飾ほんまち展示館の作品群)

(武蔵坊弁慶)

(機関車トーマス)


















































































 木綿街道として、街並が保存されている地区へは、雲州平田駅から5分程度で行けます。
駅には地図付パンフレットも置いてありますので、迷うことはないかと思います。


(雲州平田駅の建物)

(ひらた観光MAP)


































平田の市街地はそれ程広くないので、徒歩で周るのに適したエリアかと思います。
まずは、雲州平田駅前から出発します。
地方都市にはよくあることですが、雲州平田駅周辺も雰囲気的にはちょっとさびれた感じですね。駅近くにあるローソンは新しい雰囲気ですが、駅前商店街は廃業された店が多いです。

(ちょっと寂しげな雲州平田駅前通り)


















こちらを通って、木綿街道入口へと向かいます。
まずは、最初の見どころ「宇美神社」へと向かいます。
宇美神社の主祭神は布都御魂神で、戦国時代末期まで歴史が遡れる
古い神社です。

(宮西町と宮ノ町の間の通りが木綿街道入口となります)

(宇美神社)




(宇美神社本殿)
















































さて、こちらに行くと「縁結神社」のピンク色の可愛らしい旗がめにつきます。
宇美神社には多数の境外社がありますが、そのひとつに「縁結神社」があります。
小さい境外社ではありますが、ひとつだけ、絵馬が多い社があるのですぐわかるかと思います。
縁結神社に祀られている「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」と「伊邪那美命(いざなみのみこと)」は、夫婦和合の神様としてあまりにも有名です。


















こちらの裏にあるのが、「神宮寺」「稲荷大明神社」です。
地元の方によりますと、こちらは平田が景気が良かった頃に建てられたものとのこと。
それだけあって、建物の細工は実に細かく見事です。

(神宮寺・稲荷大明神社)

(細かな細工が実に見事です)


































 このエリアは住宅街といった趣ですが、出雲格子(長い2本と短い2本を組み合わせるのが特徴)・なまこ壁(河原を貼り付け、目地を漆喰でなまこ形に盛り上げた蔵の壁)といった当地の特徴的な建物を見ることもできます。

(見事な古民家)


















続いて、木綿街道のメインともいうべき、片原町方面へと向かいます。

(木綿街道の標識)











2016年3月30日水曜日

出雲大社・境港へ ④ ~ 一畑電車で雲州平田へ ~

 JR松江駅から一畑電車の始発駅である 松江しんじ湖温泉駅は3Km程度離れています。
今回購入した「縁結びパーフェクトチケット」はこの2駅を結ぶバスもカバーされています。
ちなみに普通に乗るとバス代は210円です。

 幸い、米子空港からのバス到着時間とほぼ同時に松江しんじ湖温泉行のバスが出発するので、このバスに飛び乗ることにいたします。

(JR松江駅前3番乗車口より出発です)

(松江しんじ湖温泉行のバスの車内)


































 距離はそれほどでもないですが、県庁や市内の主要な箇所を経由する為、
15分程度時間をかけて、終点の松江しんじ湖温泉駅へ到着です。

(現代的な一畑電車・松江しんじ湖駅の外観)


















 流石に、県庁所在地の始発駅というだけあり、駅舎は現代的。
売店や待合室もあって、待ち時間も快適に過ごせそうですね。

(広々とした駅舎内)


















 一畑電車は現在2路線あります。
一つは今回乗車する 「北松江線」 で松江しんじ湖温泉から電鉄出雲市を結ぶ33.9Km、
もう一つは 「大社線」で川跡から出雲大社前までを結ぶ8.3Kmです。

 最初は宍道湖沿いを走り、途中ローカルな景色を楽しみながら、
1時間程度で電鉄出雲市まで走ります。


(電鉄出雲市行きの車両)


















 こちらは昔、京王線で使われていた車両のようですね。
何となく懐かしい雰囲気が漂います。
社内のプレートによると、昭和43年製造の車両とのこと。
ほぼ50年前に作られた車両が現役というのはすごいですね。

(日本車両昭和43年
平成6年 京王重機とあります)



















 一畑電車の車窓の景色ですが、出発するとすぐローカルな雰囲気に。
宍道湖は見えたり見えなかったりですが、お勧めスポットは2つです。

 一つは一畑口駅。
こちらはスイッチバック駅となっていて、こちらで進行方向が変わります。
駅の雰囲気も風情がありますね。

(一畑口駅)

(こちらの駅で進行方向がかわります)


































 もう一つの見どころですが、布崎変電所です。

「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
をご覧になった方なら「運転指令所」として使われた建物と言えば
お分かりかと思います。


 こちらの建物は昭和2年の一畑電車が電化されたのに伴い、
電力供給のための基幹施設として建設されましたもので、
現在も現役で活躍しています。
2011年には国の登録有形文化財に登録されています。
 布崎駅を出発してすぐ右側にありますので、
見逃さないようにしてください。

(布崎変電所を車内から臨む)


















 こちらの布崎駅を出発すると、次の駅が、最初の目的地、
雲州平田駅です。
雲州平田駅は一畑電車の本社も所在する駅。
沿線では主要駅といっていいでしょう。
先の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」でもロケに使用されています。

(雲州平田駅)

(雲州平田駅には多くの車両が)

(RAILWAYSのロケ地であることを示す看板があります)


















































 さて、ここから平田観光のスタートです。


2016年3月29日火曜日

出雲大社・境港へ ③ ~ NH381便で米子空港へ ~

 ベーグルも食べたところで、羽田発米子行・NH381便へと乗り込みます。
こちらの便は毎年のように乗っていますが、年々観光客の比率が上昇している感じですね。
平成の大遷宮で脚光を浴びる「出雲大社」に加え、水木しげるロードが人気を集める「境港」など、付近には魅力的な観光地がそろっていますのでうなずけます。

(羽田空港67Aゲートより出発)

(NH381便の機体はAirbus-A320)


































機体はエアバスのA320。3×3の座席配置で、やや古めの機体での運航。
スーパーシートは設置されていない便となります。
早朝の便だけあり、流石に満席ではありませんが、8割程度の搭乗率でしょうか?
前述のように、観光客比率は高めで、出雲や境港のガイドブックを読んでいる方が多いですね。
ドリンクのサービスがあり、コンソメスープをオーダー。
その後、うとうとしている間に米子鬼太郎空港へ到着です。

(A320の座席配置は3×3です)

(シートはこんな感じ)

(ANA ビーフコンソメスープ)


















































さて、米子空港到着です。
米子空港からJR松江駅までは、東京からの飛行機到着に合わせてバスの便があります。
乗車時間は45分程度ですが、運賃は990円とやや高め。
ということもあり、今回は、「縁結びパーフェクトチケット」を3,000円で購入致します。
バスは空港を出てすぐの場所にあります。
米子駅行きと並んでいるので一応は注意しましょう。

(米子鬼太郎空港のインフォメーション
各種パンフレットも豊富です)



(米子鬼太郎空港発松江行きのバス)

(米子鬼太郎空港発米子駅行きのバス
こちらはゲゲゲの鬼太郎のラッピングバス)



































 JR松江駅行きのバスはほぼ定刻通りに出発です。
基本的にはローカル色あふれるエリアを通りますが、
沿線の見どころは「江島大橋」です。
タントカスタムのCMで一躍有名になった橋ですが、
全長1.7Km、勾配は島根県側は6.1 %、鳥取県側は5.1 %という橋は迫力があります。
高さは44.7mまで登ります。
ここまで高くする必要があるのは、船の航行の問題とのことです。

(江島大橋を走行中の車内より)

(江島大橋より中海を臨む)


































 と順調にバスは走行し、定刻通り、JR松江駅へ到着です。


2016年3月28日月曜日

出雲大社・境港へ ② ~ 羽田空港名物! ラウンジでベーグルを ~

 まずは、旅の始まりはラウンジから!ということで羽田空港
エアポートラウンジ 2F ゲートラウンジ(南)へと向かいます。

(ゲートラウンジ(南)の入口



















こちらのラウンジは、ANA便の発着する 第2旅客ターミナル2Fの65番搭乗口近くにあります。
今回搭乗する、全日空の羽田発米子行381便の搭乗口は67Aという、羽田空港第2ターミナルでも、保安検査場から一番遠いゲートです。しかしながら、こちらの南ラウンジは65番搭乗口に近い場所にありますので、今回に限っては好アクセスと言えます。

本日の便は午前6時55分発なので、家は始発で出発、空港には6時ちょい過ぎに到着。
流石にラウンジもそれ程混まないかと思いきや、ほぼ満席。8時頃行くと待ちますので、待たないだけラッキーかな?というところでしょう。

(ラウンジ内部、早朝ですが混雑しています)




















やはりこのラウンジのウリは朝のベーグルです。
ベーグルはプレーン、ココア&ホワイトチョコ、ブルーベリー、フルーツグレインバーの4種類があり、クリームチーズもプレーン、ワイルドベリー、メープルの3種類がありますので、色々な組み合わせが楽しめますね。
もちもちとした食感のベーグルが1人2個まで食べられて、ドリンクが飲み放題となれば利用しない手はありません。ちなみに、日本国内のゴールドカードホルダーは無料で利用できます。


(ベーグルは4種類あります)
(3種類のクリームチーズ)
(ベーグルの説明版)
 今回のベーグルですが、プレーンとチョコレートをチョイス。
クリームチーズは味見がてら全種類をのせて席へと戻ります。

(ベーグルとクリームチーズ)
 個人的な好みから言えば、チョコレートベーグル+ブルーベリーチーズの組み合わせがベストと言っても、いろいろな味の組み合わせが楽しめるのでいいですね。
本来は食後のコーヒーでも飲んでゆっくりしたいところですが、搭乗時刻が迫っているので、お茶で流し込んでささっと移動です。

(飛行機を眺めながらゆっくりしたいですが。。。)

2016年3月27日日曜日

出雲大社・境港へ ① ~ はじめに & 縁結びパーフェクトチケットを有効活用 ~

 今回は雲州平田・出雲大社・境港を巡る旅のレポートとなります。
昨年同様、出雲出張にあわせての旅ですが、今回は訪問日が金曜日ということもあり、
松江しんじ湖温泉で1泊することにしました。その関係で、
ややゆったりとしたスケジュールとなりました。
スケジュールは以下の通りです。

<3月25日>

羽田空港 → 米子空港 → 松江 → 松江しんじ湖温泉 → 雲州平田
→ 出雲 → 出雲大社 → 松江しんじ湖温泉

<3月26日>

松江 → 境港 → 米子空港 → 羽田空港

 上記のスケジュールを効率よく、かつ、お得に旅する為に、
今回は、「縁結びパーフェクトチケット」 を3,000円で購入致しました。

(縁結びパーエフェクトチケット)




















これは、山陰・出雲路を巡る電車・バスが3日間乗り放題となるチケットです。
具体的には、以下の路線が乗り放題です。

●一畑電車・一畑バス・松江市営バス全区間

●出雲一畑交通、松江一畑交通、日ノ丸ハイヤーの出雲・米子空港連絡バス
• 出雲縁結び空港 ⇔ 松江駅・松江しんじ湖温泉
• 出雲縁結び空港 ⇔ 出雲市駅
• 玉造温泉 ⇔ 出雲縁結び空港 ⇔ 出雲大社
• 米子鬼太郎空港 ⇔ 松江駅

(一畑電車も乗り放題!)




















(出雲空港から出雲市駅行の空港バスもカバーされます)

 


















 詳細はホームページを確認頂きたくも、今回の自分の旅程でも十分元が取れます。

 山陰路に限らずですが、地方の交通機関の料金は高めです。
例えば、出雲市駅から出雲大社までは10Km程度の距離ですが、片道470円。
出雲空港から出雲市駅までも15Km程度の距離で片道720円。
この辺は旅のネックとなりますが、縁結びパーフェクトチケットの活用でお得に旅できます。

 実際の自分がとったルートは下記の通りとなります。


【今回の旅程】

・米子空港 (バス) → JR松江駅 990円

・JR松江駅 (バス) → 松江しんじ湖温泉駅 210円

・松江しんじ湖温泉駅 (一畑電車) → 電鉄出雲市駅 690円

※ 一畑電車では、一畑口駅と雲州平田駅の2駅に限り、途中下車が可能です。

http://www.ichibata.co.jp/railway/topics/2011/10/post-88.html


・JR出雲市駅 (バス) → 旧JR大社駅 470円

・出雲大社前駅 (一畑電車) → 松江しんじ湖温泉駅 810円

・JR松江駅前 (バス)→ JR境港駅前 1,000円

合計 4,170円 (1,170円お得!!)

今回は2日間の日程ですが、あと1日あれば、松江観光や出雲周辺をもっとじっくり周ることもできて、料金は変わらずですので、お得感がわかるかと思います。

なお、チケットは米子鬼太郎空港案内カウンターで購入可能です。

(米子鬼太郎空港案内カウンター)




















では、順にレポートして行きたいと思います。