2018年5月18日金曜日

駒込駅周辺散歩 ⑦ 駒込富士神社へ

駒込日枝神社を後にして続いて駒込富士神社へ向かいます。
同じ駒込の名前を冠していますが、駒込富士神社のあるのは本駒込です。
本駒込は文京区ですので、豊島区から文京区への移動となります。

実は今回の駒込周辺散策において最も楽しみにしていたのが
こちらの駒込富士神社です。

都内の富士神社は比較的小規模なものが多いですが、
こちらは比較的大きなもので、
立地的にも境内社という形ではなく独立しています。

鳥居には「富士社」と書かれた豪快な扁額がかかります。
境内はやや殺風景な印象ですが、富士塚まで来ますと、
彩色豊かな石碑が数多く並びます。
往時の繁栄を物語る勇壮な光景です。

(駒込富士神社 - 鳥居)














(かつての繁栄を物語る彩色石碑)

(こちら側にも石碑があります)




























(富士胎内を模した胎内窟)































駒込富士神社は元々は旧本郷村にありました。
本郷村の名主が1573年 (天正元年) に現在の東京大学の地に
駿河の富士浅間社を勧請したことに歴史は始まります。

当地へ移転したのは1628年 (寛永5年) のことです。
本郷の地が加賀前田家の上屋敷として充てられたことによります。

富士塚は古墳を改造したものという説がありますが、
さもありなんという雰囲気です。

それでは急な階段を登り拝殿を目指します。
拝殿は質素ですが、本当に山頂にあるかのような雰囲気です。

(階段は結構急ですのでご注意を!)

(駒込富士神社 - 拝殿)





































山頂付近にある祠も本格的な雰囲気を感じさせますね。


(小御嶽社とあります)




















ちょっと寂しい雰囲気なのは残念な部分がありますが、
都内の富士神社では有数の規模と雰囲気があると思います。

2018年5月15日火曜日

駒込駅周辺散歩 ⑥ 駒込日枝神社へ

藤林山西福寺から駒込駅の反対側にある駒込日枝神社を目指します。
西福寺や染井稲荷神社のあるエリアは昔ながらの住宅街という雰囲気です。
ちょっとした路地に都心では失いかけた風景を垣間見れます。

(昔ながらの建物が残ります)



















そんな雰囲気の街ですから、近くには昔ながらの商店街なんかもあったりします。
実際に住んでみると便利かもしれませんね。

(1956年にスタート!霜降銀座商店街)

(さつき通り商店街 - ちょっとdeepな店もあります)





































さて、山手線線路下の駒込駅を通って駒込日枝神社を目指します。
駒込日枝神社はちょっとした高台にある神社で、
こちらの階段を登って向かいます。

(レトロな雰囲気漂う駒込駅東口)

(駒込日枝神社へはこちらの階段を登って向かいます)





































こちらが、駒込日枝神社です。
詳細な創建年代は不明ですが、新編武蔵風土記稿によれば、
慶長年間(1596年 ~ 1614年)以前から祀られていたという説があるそうなので、
相当の歴史がある神社であることは間違いありません。

(駒込日枝神社 - 鳥居)



















高台にあり付近には遮るものがないため美しいい朝日が臨めたことから、
「朝日山王宮」と呼ばれていたとのことで、
鳥居横には『右朝日山王宮』と書かれた道標が残っています。

(駒込日枝神社)

(朝日山王宮とかかれた道標)





































神社境内はコンパクトに纏まっているという雰囲気で、
手入れが行き届いているのを感じます。
かなり多くの部分が駐車場に供されているようですね。
駅前神社の宿命のようなものでしょうか?

境内社としては日吉稲荷神社があります。
ちょっと愛らしい雰囲気の神社です。

(境内社 - 日吉稲荷神社)

(神狐像が多くあります)






































駒込駅周辺散歩 ⑤ 藤林山西福寺へ

染井稲荷神社のお隣の真言宗豊山派の寺院・藤林山西福寺へ向かいます。
西福寺の正確な創建年代は不詳ですが、
江戸時代初期には間違いなく存在したという古刹です。

(藤林山西福寺 - 山門)



















都内の寺院らしく近代的に整備された印象のお寺ですね。

(弘法大師さま)

(境内の石像)





































こちらは東京都指定史跡にもなっている「伊藤伊兵衛政武の墓」がございます。
伊藤伊兵衛政武は「樹仙」とも称された、徳川吉宗の御用植木師です。
草木に関する著書も多く「草花絵前集」などで知られています。

(伊藤伊兵衛政武の墓)

(伊藤政武墓の説明板)

(歴史を感じさせる墓石)






















































伊藤伊兵衛政武の墓ですが、他のお墓に比べて明らかに年代が古いのがわかりますね。
歴史を感じさせます。

ここからは再び駒込駅へ戻り、日枝神社を目指します。