2019年8月31日土曜日

タイ & 台湾旅行 55 台中市内散策 ~ 日本統治時代の建物を中心に ~

台中市内には日本統治時代の建物を含め、
レトロな建物が多数残っており、
散策するのが面白いエリアです。

最初に台中駅の裏側にある「台中文化創意産業区」へ向かいます。
日本統治時代は「大正製酒株式会社」があった場所です。
後に「台湾省菸酒公売局台中酒廠」となり、
2011年より「台中文化創意産業園区」となり今に至ります。
遅くに行ったので展示スペースには入場できませんでしたが、
歩くだけも面白い場所でした。

(台中文化創意産業区)

(昔の工場の名残が随所に残っています)

































続いて「道禾六藝文化館/台中刑務所演武場」へ。
日本統治時代の1937年に建てられ、
その名の通り、台中刑務所に勤務する刑務官が武道の鍛錬に励んだ武道館です。
台中市に唯一残る演武場で、現在でも現役で使用されています。

(道禾六藝文化館/台中刑務所演武場)

(裏側には大木も健在)

































ここから市中心部方面向かいますと台中市政府警察署第一分局の建物があります。
こちらは1934年に建てられた「旧台中警察署庁舎」です。
味のある建築物ですね。

(旧台中警察署庁舎)

















この近くにある一際目立つ建物が「台中州廳 (台中州庁)」です。
日本統治時代に官公庁として使われた建築物で、
現在では台中市の市定史跡として保護されています。

(台中州廳 (台中州庁))


















こちらの正面には「台中市役所」のエレガントな姿が目に入ります。
1911年に建てられた、台中地区では最初の鉄筋コンクリート建築です。
辰野式のバロック建築様式の美しい建物です。

(台中市役所)

















そして最後に向かうのが「宮原眼科」です。
宮原眼科はその名の通り、元々は台中で最大規模の眼科だったわけですが、
パイナップルケーキでおなじみの日出グループによりリニューアルされたものです。

(宮原眼科)

(店内はお洒落な雰囲気)

































往時の雰囲気も残しつつ、お洒落な雰囲気が漂う店内は、
スイーツファンならずとも必見と言ったところですね。

時間の関係で台中レトロ散歩はこれにて終了ですが、
まだまだ台中は見所が多いようです。
近々、また訪れてみたいですね。

2019年8月30日金曜日

タイ & 台湾旅行 54 福勝亭 台中店 ~ 台湾の日本式とんかつ専門チェーン店でヒレカツ定食 ~

台湾で最初のランチは福勝亭で頂くことに致します。
こちらは台湾のとんかつチェーン店の台中店で、
台中駅から徒歩すぐの場所にあります。

(福勝亭 台中店)


















最初にカウンターでオーダーをするというスタイルのお店で、
入口にあるパネルを見て "ヒレカツ定食" (180元) をオーダーします。
ドリンクバーもありましたので併せて頼みます (30元)。

(カウンターにあるメニューパネル)

(ドリンクバー & ご飯・味噌汁コーナー)

































店内はカジュアルな雰囲気ですね。
客層は若い女性が中心でした。

(店内はカジュアルな雰囲気)


















さて、こちらがヒレカツ定食です。
お味の方ですが、きちんとした日本のトンカツの味です。
普通に美味しいですね。

(ヒレカツ定食 - 香酥炸腰內肉定食)

(ヒレカツ)


































ご飯もなかなかトンカツにあう味です。
時々台湾で見られるぱさぱさした感じのお米ではないです。
この辺はきっちりと拘っているという感じですね。

コスパを考えれば全然あり!
普通に美味しいトンカツが楽しめるという感じです。

日本の味が恋しくなったら訪れるのがお勧めですね。

2019年8月29日木曜日

タイ & 台湾旅行 53 台中公園で台中神社の遺構を辿る

孔子廟に続いて台中公園へと向かいます。

台中公園は日本統治時代の1903年に整備された公園で、
総面積は86千㎡もある広い公園です。

(台中公園入口)


















園内には、現地を訪れた閑院宮載仁親王のための休憩所と建てられた
”湖心亭”なども見所もありますが、
基本的には台中市民の憩いの場という雰囲気になっています。

(湖心亭)


















今回私がこの台中公園を訪れた一番の理由は台中神社の遺構巡りです。
台中神社は1911年2月に当地に創建された神社です。
1942年に北東に1Kmほど離れた場所に遷座し国幣小社に昇格しました。
この場所が先ほど訪れました孔子廟です。
1945年の敗戦後に廃座されて今に至ります。

台中孔子廟には台中神社の面影は全く残っていませんが、
こちらの初代台中神社にはいくつか遺構が残っています。

まずはこちらの鳥居が目に入ってきます。
鳥居は残念ながら寝かされた状態です。
復元する計画もあるという噂がありますが今後どうなるか?

(台中神社 - 鳥居)


















近くに行きますと往時に刻まれた文字がまだ残っていますね。

(大正十年十月再建)

(臺中神社舊御本殿之址)

































このように鳥居はくぐることができませんが、
参道方面へと歩いていきます。

(台中神社 - 参道)


















旧参道には石碑が残っています。
「帝国製糖株式會社」「有限責任台中信用組合」と言った文字も見られます。

(参道跡には石碑が並びます)


















帝國製糖株式會社は1910年 〜 1941年に存在した製糖会社で、
後に日糖興業に吸収されたようです (https://eiichi.shibusawa.or.jp/namechangecharts/histories/view/003)

(帝國製糖株式會社)


















有限責任台中信用組合は三信商業銀行の前身となる金融機関です。

(有限責任台中信用組合)

















参道は往時の風情が残っていますね。

(橋の先に社殿跡があります)

















さて、参道を歩いていくと、社殿のあった場所にでます。
当時の基礎部分は未だに残っており、狛犬も痛んではいるものの健在です。




















旧社殿部分には孔子像があります。



















台中公園内の台中神社の遺構は以上ですが、
この地にかつて神社があったことは間違いないことがわかります。

日本統治時代を物語る遺構ですので、
今後も大事にして頂きたいと思いますね。


2019年8月28日水曜日

タイ & 台湾旅行 52 孔子廟 (台中孔廟)

寶覺禅寺 (宝覚寺) に続いて孔子廟へと向かいます。
台中の孔子廟は1976年建設の比較的新しいもので、
宋代の中国宮殿風建築が見事で見応えがあります。

孔子廟に沿って走る「力行路」には中華圏らしい派手な門がありますので、
すぐにわかるかと思います。

(孔子廟近くの大きな門)

















それでは立派な櫺星門から中へ向かいましょう。
門からすぐの場所にあるのが泮池です。

(櫺星門)

(泮池)


































ちなみに、孔子廟では主要スポットには
中国語 (繫体字)、日本語、英語での解説付き!
孔子や儒教に詳しくなくても問題ありません。

(泮池の解説プレート)

















さらに進むと一際立派な大成門があります。
こちらの門をくぐると本殿にあたる大成殿がございます。
こちらは圧巻の迫力ですね。

(大成門)

(大成殿)

(大成殿内部)

















































これだけ立派な孔子廟ではありますが入場は無料というのが嬉しいところです。
そして訪れる人もまばらです。
係の方も暇そうにしていました(笑)。

2019年8月27日火曜日

タイ & 台湾旅行 51 寶覺禅寺 (宝覚寺)

台中駅で情報をゲットして最初に向かうは寶覺禅寺 (宝覚寺)です。
宝覚寺は「新民高中」というバス停の真前にあります。
台中駅から新民高中へ向かうバスは
"201、301、303、304、307、308、324、326" と多数あります。
ちょうど201番のバスが来たので乗り込みます。
このバスは終点が新民高中ですので降り間違いがないので安心です。

(新民高中行きの201番バス)


















バスは市内を順調に飛ばし15分弱で新民高中へ到着です。
料金は悠遊卡を使えば無料!これは台中観光の最大のメリットです。

(新民高中バス停)

















さて、バス停正面、進行方向左手にあるのが宝覚寺となります。

宝覚寺は日本統治時代の1928年建立の臨済宗妙心寺派の寺院です。
なるほど、台中市内にある他の寺院とは趣が異なります。

宝覚寺の本堂は木造ですが、老朽化が進んだため、
石造りの大雄寶殿で覆うような構造となっています。
この辺の工夫は台湾流と言ったところです。

(寶覺禅寺)

(寶覺禅寺 - 本堂)

































本堂の右手奥には高さ30mの黄金色の弥勒大仏があります。
こちらは台湾では2番目に大きい大仏だそうですが、
近くで見ると、その柔和な表情と大きさのギャップがすごいです。

(巨大な黄金仏)


















後ろから見ると内部に入れるっぽい雰囲気ですが、
もちろん、我々が中に入ることはできません。


















こちらの寺院には戦前、台湾中部で亡くなった
14,000人の日本人移民の墓地があるなど日本にも縁のある寺院です。

台中散策には是非とも訪れておきたいスポットですね。

2019年8月26日月曜日

タイ & 台湾旅行 ㊿ 新旧・台中駅から台中観光スタート

本日より台湾観光がスタート!ということで、まずは台中駅へ!
現在の台中駅は2016年10月開業した新しい駅舎です。
近代的・機能的ではありますがやや味気ない印象は受けますね。

(近代的な台中駅構内)


















まずは明日の台南行きの普悠瑪号のチケットを確保します。
人気があって取れないことも!と言われていましたが、
とりあえずはチケットを確保です。

(台中駅切符売場)


















また、台中駅改札横には旅遊服務中心 (観光案内所)がございます。
こちらは小規模ながらも、パンフレット類が充実しています。
台中以外のパンフレットもあります。

特に有用なのは台中駅バス乗り場の地図ですね。
バス乗り場は行先によって異なりますので是非もらいましょう!
係の方も非常に親切で旅のルートなどの相談に乗って頂けるのもありがたい!

(台中駅観光案内所)

(台中駅のバス乗り場マップ)

































ちなみに、台中のバスは10キロまでは悠遊カード (easy card) の利用で無料です。
こちらの観光案内所では購入はできませんが、
セブンイレブンなどコンビニで簡単に購入できるので、
何は無くとも悠遊カード!台中観光の基本です。

台中新駅はやや味がない!と申し上げましたが、
味のある建築物ではる旧台中駅舎の建物は未だ健在です。

(旧台中駅舎)


(料金表などそのまま残ります)
































こちらの建物は二代目となる赤レンガの旧駅舎で、
日本統治時代の1917年に建設されました。
建築様式は東京駅舎の設計でおなじみの辰野金吾の流れを汲む辰野式スタイル、
うーん、重厚感があって素晴らしいですね。

こういう形で旧駅舎を残す試みは日本でも見習うべきでは?
なんてことを感じさせました。