2016年10月31日月曜日

神楽坂・湯島散策 ② ~ 三浦直送のギンポを食す - 山せみ@神楽坂で天せいろのランチ ~

 神楽坂に来たのも久しぶりですので、昼食はこちらでとることにいたします。
神楽坂は、イタリアンを初めとした各国料理が多いのが特徴ですが、
今回は「和」で攻めます。そのなかでも、雰囲気もよさげな、
こちらの「山せみ」へ伺うことに致します。

(神楽坂 山せみ 外観)




















こちらのお店は、三浦直送の『鮮魚』が売りのお蕎麦屋さん。
正面のメニューの「天せいろ」にも、「ギンポ(最高級天種 神奈川県)」
という比較的珍しい魚の文字が踊ります。
ギンポ(銀宝)はウミドジョウ(海泥鰌)と呼ばれることもあるスズキ目に属する海水魚。
体長20~30センチ前後になる、細長くドジョウに似た体型の魚です。
天種としては最高の魚とのことで、かなりの期待がもてます。
ということでオーダーはこの天せいろ(1,400円 (税別))を。

(店頭のメニュー - やはり天せいろに目が行きます)




















店内は落ち着いた雰囲気で、カウンター席も多く、一人でも入りやすい雰囲気です。

(カウンターから店内を臨みます)




















オーダー後、10分程待っておそばと対面です。
まずは、おそばですが、コシのある本格派。
やや濃いめの色合いも食欲をそそります。
かなり、味わい深いおそばで満足です。

(お蕎麦 - いい色合いですね)




















天ぷらですが、ふんわりと揚がっているという感じがいいです。
海老もかなり大き目で食べごたえもあって満足。
そして、ギンポです。一見、穴子に似た感じですが、まず違うのが弾力。
口の中で弾むという感じです。
もちろん、独特の旨みも口中を駆け巡り最高ですね。

(天せいろ - 1,400円+税)

(天ぷら - 盛り合わせ方も美しいです)

(海老とギンポのツートップ)
























































 蕎麦湯も美味しく頂きました。
従業員の方の接客もよく、落ち着いた雰囲気のお店なので、
また来たい店の一つとなりました。


2016年10月30日日曜日

神楽坂・湯島散策 ① ~ 飯田橋から神楽坂へ ~

 今回は飯田橋に用事があったので、久しぶりに神楽坂へ行って参りました。
今回は都営地下鉄「秋のワンデーパス」(500円)を利用しての旅です。
まずは、大江戸線の飯田橋駅で下車するわけですが、この駅自体が観光スポットと言えます。
都営大江戸線飯田橋駅は、建築家の渡辺誠が設計し、
日本建築学会賞を受賞した現代的なデザイン。
ネットで大江戸線飯田橋を検索すると「怖い」というワードが予測されるくらい、
そのデザインは異彩を放っています。

(近未来的なコリドー)

(天井を走る「ウェブフレーム」と呼ばれる緑色の骨組)

(2001年度グッドデザイン賞&2002 日本建築学会賞)

(エスカレーター壁面も独特のデザイン)

(飯田橋駅C1出口)




























































































 こちらから神楽坂方面へは、神楽坂仲通りを通って行きますが、
その手前にある坂が「軽子坂」です。
軽子とは軽籠持の略称のことです。今の飯田濠にかつて船着場があり、
船荷を軽籠(縄で編んだもっこ)に入れ江戸市中に運搬することを職業とした人が
この辺りに多く住んでいたことからその名がつけられたとのこと。
このあたりのことは、右端に見えるプレートに記載されています。
ちなみに、上記の飯田橋駅C1出口付近の町名は「揚場町」と言います。
こちらの町名は、飯田濠に面した荷揚げ場があったことに由来しており、
かつての飯田濠も名残は町名に色濃く残っています。

(神楽坂へと通じる 神楽坂仲通り)

(軽子坂 - かつても面影はありません)






































 そして神楽坂に到着です。せっかく来たので、「毘沙門天(善國寺)」に参拝致します。
毘沙門天(びしゃもんてん、梵名: ヴァイシュラヴァナ)とは、
仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に
四天王の一尊に数えられる武神です。
四天王では多聞天として表わされます。
こちらでは、1595年(文禄4年)の創立以来祀られています。
土曜日だけあって、出店なんかもでており、なかなか賑やかです。

(神楽坂 - 飯田橋駅方面を臨む)

(日蓮宗 善國寺)

(出店もあり賑やかです)

(山之手七福神 毘沙門天の石碑と説明プレート)

(鎮護山の文字が見えます)



2016年10月27日木曜日

秋葉神社から下谷神社へ夜のお散歩

 タイトルは夜のお散歩と書いていますが、
実は、浅草から上野へ徒歩で移動中道に迷いました。
その際に見た、夜ならでは神社の風景を紹介致します。
まずは、台東区松が谷の「秋葉神社」です。

(住宅街の中にある秋葉神社)

(拝殿)

(手水舎)

(低層・中層住宅に囲まれた感じがわかります)

(秋葉神社の文字が)

































































































秋葉神社は、住宅街の中にポツンとあるような神社。
明治21年秋葉原駅設置のために、当地へ遷座したとのことです。
そもそも、「秋葉原駅」という名もこちらの神社がもとになっております。
その由緒については境内掲示板に記載されています。
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明治初年東京府内に火災が頻発し市民の難渋せる状を御憂慮せられた
英照皇太后(明治天王御母)の思召を以て、
明治天皇より太政官に御下命になり、
宮城内紅葉山より鎮火三神を奉遷し東京府火災鎮護の神社として
現今の秋葉原の地の創建せられたのが当社の始めである。
明治二十一年鉄道駅設置のため境内地を払下げ現在地に御遷宮となる、
秋葉原の駅名も当社名にその因を発する。
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 ここで言う「鎮火三神」が

・ 火産霊大神 (ホムスビノオオカミ) - 火の神
・ 水波能売神 (ミズハノメノカミ)      - 水の神
・ 埴山比売神 (ハニヤマヒメノカミ)  - 土の神

となります。

夜なので、人気もなく、ゆっくりと参拝できます。
住宅街の神社というということで、一種独特の雰囲気もあります。

この秋葉神社から合羽橋道具街はすぐで、
こちらの商店街には「台東区のへそ」、すなわち、
台東区の真ん中であることを示すプレートもあります。

ちなみに、「合羽」というのは、ポルトガル語の【capa】の音写語。
16世紀に来日したキリスト教の宣教師が着ていた外衣が元。
「河童」は、かわ(川)」に「わらは(童)」の変化形である「わっぱ」が複合した
「かわわっぱ」が変化したものと言われています。

(河童のオブジェと
旧 松葉町の由来案内板)

(台東区のへそ を示すプレート)







































(縛られ河童もいます)


























さて、上野駅方面へと向かいます。
ここで私と同じ?道に迷っているバックパッカーと遭遇。
地図とスマホをにらめっこしながら、ホテルを探しているとのこと。
NEW IZU HOTELはどこ?と聞かれまして、
私も聞いたことがなかったですが、後で調べると、
和室もあるビジネスホテルで外国人パッカーにも有名なホテルだそうで。


実は、町の案内板にもホテルは出ていたのですが、
英語のフリガナはありません。
それでは見つかりませんね。。。。

ここまで来れば上野駅はすぐなので、最後に「下谷神社」へ寄り道します。
下谷神社は奈良時代に創建され、都内で最も古い「お稲荷様」です。

ちなみに、日本では最古の地下鉄・銀座線の「稲荷町駅」は、
この駅を設置した当時の所在地が下谷区南稲荷町であったことにより、
この南稲荷町の「稲荷」は下谷神社に由来します。
銀座線が開通したのは、1927年(昭和2年)12月30日で、
当初は 上野 - 浅草間のみ。
従って、稲荷町は日本最古の地下鉄駅の一つと言えるでしょう。
(といっても、稲荷町は銀座線の駅では最も乗降人員が少ない駅です。)

下谷神社は超メジャーな神社ですが、比較的こじんまりとした感じです。
昼間は人が多い印象ですが、この時間は静かですね。
提灯の明かりが情緒を醸し出します。

今回は、横道に入ったりして道に迷ったおかげで、
いろいろ興味深いところへ行きました。
上野・浅草は何度も行っていますが、まだまだ道の場所が多いです。
別途訪問・レポートする予定でおります。

(下谷神社鳥居)

(下谷神社全景)

(謂れが記載されています)

(拝殿)

(提灯の明かりがきれいです)

(摂社・隆栄稲荷神社)

鳥元・虎ノ門店でのランチ

 本日は鳥元 虎ノ門店でのランチです。
場所は虎ノ門一丁目の焼鳥屋さんが密集するエリアにあります。
鳥元は、土風炉や日本橋亭を運営する 株式会社 ラムラ が運営するお店です。
比較的古い建物の店舗が多いこのエリアでは、
割とスペースに余裕のあるつくりとなっているのが特徴です。
また、ランチタイムには、鳥以外のメニューも結構あり、
おそばのメニューが充実しているのも、付近の焼鳥屋さんと異なるポイントでしょう

(鳥元 虎ノ門店)



















(一人なのでカウンター席で)

(おそばのメニュー)

(鳥を中心としたメニュー)
























































本日は、焼鳥丼(920円)をオーダーします。
こちらのごはんは「大麦入り白米」で、白米は宮城県登米市産のひとめぼれ、
こちらに大麦(押麦)が入っております。
やや濃いめのタレに絡まって、ごはんも美味でした。
メインの焼き鳥ですが、鶏ねぎ間やつくねが入っており、
思ったよりボリュームがあります。
つくねはコリコリとした食感も楽しめるなかなかのものです。
隅に鎮座するきんぴらごぼうがアクセントとなっており、なかなか味わいがあります。
しじみ味噌汁も焼き鳥にあっていいですね。、
そして、何といっても浅漬け付というのが何気にポイント高いです。
さっぱりとした味わいは口直しにいいですね。

(焼鳥丼)

(なかなかボリュームもあります)






































こちらは虎ノ門周辺では大型店で、割とゆっくりできるので、
知っていていいお店の一つかと思います。


2016年10月26日水曜日

江戸川橋から早稲田へ ④ ~ 新江戸川公園から大隈庭園、そして早稲田中学・高等学校へ ~

文京区水神社のお隣は新江戸川公園。
細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま公園にした池泉回遊式庭園で、
きれいに整備されている美しい庭園です。

(新江戸川公園入口)

(公園内は広々としています)

(散策には最高ですね)


















































また、入口付近にある「松聲閣」は、細川家の学問所だった建物で、
大正時代の建造物ですが、平成28年1月にリニューアルオープンしたので、
新しい建物のような感じがします。
しかしながら、2階の和室は風情があり、こちらから眺める庭園の景観は
素晴らしいものがあります。

(松聲閣)

(松聲閣 2階の和室)


































こちらまで来ると、早稲田大学はすぐ近くとなります。
こちらのリーガロイヤルホテル東京の裏には大隈庭園が広がります。

(神田川桜並木)

(リーガロイヤルホテル東京)



































大隈庭園はもともと高松藩・松平家所有の土地だったものを、
大隈重信が庭園に改造したものです。
学生達はもちろん、ご近所の家族連れなどもくつろいでいました。

(大隈庭園入口府昆の説明版)

(リーガロイヤルホテル東京方面を臨む)

(大隈講堂方面)


















































大隈庭園近くには、早稲田大学のシンボル的存在である大隈講堂があります。
大隈講堂は1927年10月20日に竣工した、チューダー・ゴシック様式の講堂です。
早稲田大学の写真というとこちらが使われることが多いですね。

(大隈講堂)


















ここから東西線・早稲田駅へ向かいます。
早稲田駅の手前にあるこちらの学校が早稲田中学・高等学校です。

(早稲田中学・高等学校 正門)


















早稲田中学・高校は、1895(明治28)年11月、大隈重信の教育理念に基づいて、
坪内逍遙、市島謙吉、金子馬治を中心には創立された学校です。
その後、1896年4月、教職員・生徒100名たらずで早稲田中学校が開校されました。
ちなみに、早稲田大学の前身は1882年に開校した東京専門学校ですが、
早稲田大学と改称されたのは1902年です。
というわけで、本家早稲田大学よりも先に、「早稲田」の名前を冠したのがこちらの学校で、
大隈重信の理念をより深く受け継いでいるのが、こちらの学校なのです!
というようなことを、30年以上前に授業で言われたことを思い出しました。
そうです、ここは私が6年間通った母校なのです。
付近の景色も変わり、校舎も建て替えられましたが、
何とも地味な雰囲気みたいなものは当時と変わってないかな?
という気がしますね。