2019年3月20日水曜日

葛飾神社巡り ⑦ 立石様

立石諏訪神社から立石熊野神社へと向かいます。
途中、本奥戸橋が見えますね。
2径間連続下路式ワーレントラス桁橋の美しい橋です。
こちらは1988年 (昭和63年)に完成した2代目です。

(ペスタロッチ広場と本奥戸橋)




















手前には「ペスタロッチ広場」と名付けられた広場があり、
そこには「子育地蔵尊・馬頭観世音」もございます。



















そんな本奥戸橋を渡らずに左折をするのですが、
江戸時代から明治時代にかけては、江戸市中から柴又帝釈天への参詣路だったそうで、
その名残はこんな石碑に残っています。

(帝釈天王)



















「帝釈天王」と刻まれた石標は1820年 (文政3年) に建てられたものだそうで、
これ以外に往時を示すものはありませんでしたね。

さて、この石標の近くにあるのが「立石様」です。
葛飾区立石の地名の由来となった奇石で、東京都指定史跡となっています。

(立石様のある立石児童遊園)

(立石様 - 全景)





































元々は古墳時代に千葉の鋸山付近から古墳の石材として運ばれたものですが、
奈良・平安時代には立石付近を横断していた古代の官道(東海道)の道標
としても使われていたのではないかと考えられているそうです。

立石様の前には鳥居があり、周囲はがっちりと玉垣がありますが、
石自体は小さいものですね。

(立石様)


立石様の横には「立石稲荷大明神」と刻まれた祠があります。

(立石稲荷大明神)




















児童公園に併設されている史跡というのは、
下町では時折みられる風景ですね。

立派な説明版が備えられていて、英語の説明もあります。
外国人観光客がくる場所ではないような気がしますが、
最近は葛飾区も外国人人口が増えていますからね。
お金を稼ぐだけではなく、こういった日本の歴史にも触れてほしいです。

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