808年(大同3年)に円仁 (慈覚大師)が下野国から比叡山に赴く途中に
不動明王を安置して創建したと伝えられる歴史ある天台宗の寺院です。
(目黒不動尊 (瀧泉寺)) |
早速境内へとむかいますが、まずは案内図を見て全体をチェック!
境内は相当広く、また森林に囲まれているのがわかります。
(目黒不動尊 境内案内図) |
まず目に入るのが「水かけ不動明王」です。
我々一般人は水垢離 (みずごり) するのは困難ですが、
こちらのお不動様が身代わりで水に打たれて下さいます。
背後の独鈷の滝・垢離堂とともに必見です。
(水かけ不動明王) |
(独鈷の滝) |
(垢離堂) |
そしていよいよ大本堂へと向かいます。
1981年 (昭和56年) に再建された鉄筋コンクリート造建築で、
入母屋造に千鳥破風をもつ巨大な仏堂です。
うーん、威厳がありますね。
(目黒不動尊 大本堂) |
大本堂の背後には大日如来像がございます。
膝前で印を結ぶ胎蔵界大日如来像ですが、
こちらは1683年 (天和3年) 製造の古いもの。
(大日如来像) |
こちらの更に背後には鳥居と小さな祠がございます。
境内地を守護する地主神で「大行事権現」の文字が刻まれています。
大行事権現は滋賀県大津市坂本にある日吉大社の摂社大物忌神社の旧称だそうで、
簡単に言えば天台宗の守護神のようなものだそうです。
(地主神) |
その他、境内には多くの像がありますが、
芸術作品としても見応えのあるのが「銅造役の行者倚像」です。
目黒区指定文化財であるこちらの像、1796年 (寛政8年) 製造の古いものです。
(銅造役の行者倚像) |
目黒不動尊は超メジャー寺院でありながら、
あまり観光地化していない清々しい印象を持ちました。
この適度に敷居が低く、緊張感もある雰囲気は独特ですね。
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