2016年12月6日火曜日

2016年冬のドイツへ ㉒ ~フランクフルト近郊・オッフェンバッハへ ~

 午後からはフランクフルトを出て、オッフェンバッハ・アム・マイン
(Offenbach am Main)へと向かいます。
と言っても、こちらはフランクフルト・アム・マインと隣接する、
ドイツ連邦共和国ヘッセン州に属す郡独立市で、Sバーンで簡単に行くことが出来ます。
東京でいえば、松戸とか川口に行く感覚でしょうかね?

オッフェンバッハは皮革産業でその名を知られる町で、
地球の歩き方(A 14(2016〜2017年) [ ダイヤモンド・ビッグ社 ]
でも「ドイツ皮革博物館」が紹介されています。
といっても、紹介されているのはこの皮革博物館だけで、扱いは小さいものです。
ちなみに、Museumsufer Ticket の章でも説明致しましたように、
オッフェンバッハではこのチケットでカバーされる博物館は3つあります。
いかがその3つです。

● ドイツ皮革博物館 (Deutsches Ledermuseum, Offenbach)

建築家で造形大学教授のフーゴー・エーバーハルトによって設立された博物館。
皮革製品、民俗資料、工芸品が展示されており、歴史的な革製品の展示もあります。
ドイツ靴博物館も併設されています。

● クリングスポール博物館 (Klingspor-Museum, Offenbach)

国際的な書籍と文書の博物館です。

● ハウス・デア・シュタットゲシヒテ (市の歴史館) (Haus der Stadtgeschichte, Offenbach)

市立博物館と市立文書館の2つで構成されており、
オッフェンバッハ市の歴史的の展示が充実しています。

さて、オッフェンバッハへと向かいます。
オッフェンバッハへ行くには、フランクフルト中央駅からですと S1,S2, S8, S9
のいずれかの列車に乗りっていきます。
この列車でオッフェンバッハの中心 Offenbach (Main) Marktplatz 駅へ向かいます。
(路線図には単に、Marktplatzとしか書いていないことが多いです)。

上述の皮革博物館に直接行くには、Offenbach (Main) Ledermuseumで下車します。

注意すべきは、先ほど購入した一日乗車券は、オッフェンバッハまで有効ではないことです。
フランクフルトの一日乗車券はzone50と空港のみカバーされます。
従って、zone50 の東端である Offenbach (Main) Kaiserlei から
Offenbach (Main) Markt Platzまでの乗車券を別途購入する
必要がありますので注意が必要です。

さて、Offenbach (Main) Marktplatzに到着です。
事前に地理関係など調べていませんでしたが、心配は無用でした。
駅前にはこのような、案内図がありますので、こちらを頼りに歩いて行きます。

(Offenbach (Main) Marktplatz駅)

(こちらの案内板の地図を頼りに歩きます)

まず向かうのは、イーゼンブルク城 (Isenburger Schloss)です。
この城館は、1576年にイーゼンブルク伯によって建造されたルネサンス建築の建物です。
茶色の外観は周囲の建物とは一線を画する威厳のようなものがあります。
現在は、隣接するオッフェンバッハ・アム・マイン造形大学の一部となっているようで、
学生さんの出入りする姿が見られました。

(駅からSchloss通りを歩いていくと
イーゼンブルク城が見えてきます)

(マイン川沿いから見たイーゼンブルク城)



































この建物から道路一つ挟むとマイン川にでます。
ここまで来ると、マイン川沿いものどかな雰囲気が広がっていますね。
こちらには線路跡?があって、何故か貨物列車が展示されています。
かつては鉄道が走っていたのでしょうかね?

(のどかなマイン川沿いの景色)

(貨物列車?)

(川沿いの線路跡)


















































さて、ここからは、クリングスポール博物館方面へと向かいます。
こちらの博物館は、ビュージング邸(Büsing Palais)の一部を使用しています。
こちらのゴージャスな建物・ビュージング邸は、
1901年から1907年にかけてネオバロック様式に改築されたもので、
豪華さという意味ではオッフェンバッハ屈指の建物でしょうね。

(ビュージング邸(Büsing Palais))


















ちなみに、こちらの建物の裏側には
シェラトン オッフェンバッハ ホテル(Sheraton Offenbach Hotel)
が隣接しています。
こちらの建物とのコントラストも、近代と現代の融合といった感じで見事ですね。

(右の現代的な建物がSheraton Offenbach Hotel)


















この後、クリングスポール博物館に行ったのですが、
中に入ってMuseumsufer Ticketを見せると地階へ行くように指示されますが、
こちらはお手洗い。どうもトイレを借りに来たのと間違いられたようで。。。
話を聞くと、本日は次回の展示の為に休館中とのこと。
次回の展示のパンフレットなどもらい丁寧に説明を受けたんですが、
今日の夜には日本に帰るのですよ。。。
また、来る機会があったら今度は是非みたいですね。

(クリングスポール博物館 入口)



















続いて、オッフェンバッハ観光のメインと言える、
ドイツ皮革博物館に向かいます。ここからは徒歩5分程度です。

ちなみに、ドイツ皮革博物館 (Deutsches Ledermuseum) のすぐ傍らには、その名も
Hotel am Ledermuseum というホテルがあります。
そのまんまの名前のホテルですが、フランクフルト中心からちょっと離れると、
このレベルのホテルでも € 50弱から泊まれるんですね。
次回の訪問時には、オッフェンバッハ宿泊も選択肢かと思いました。

(ドイツ皮革博物館 (Deutsches Ledermuseum)) 

(名前にひねりはない Hotel am Ledermuseum)



































こちらの皮革博物館、結論から言うと、かなりお勧めですね。
昔の革製品の展示や、皮革職人の道具の変遷など興味深い展示が多いです。
また、各国の資料も展示してあり、日本のものもそこそこ展示されています。
ドイツの博物館で「ぞうり」や「袢纏」をみるもは新鮮な気がします。
最上階は皮革関係というより、民族博物館のような様相を呈しています。
インディアンからマサイ族まで、というかなかなか多彩な展示です。

(皮革職人の職場を再現)

(皮革職人の職場を再現- 時代が変わります)

(こちらは靴職人の仕事場)

(日本の靴関係展示)

(このような世界の住居の展示も)


















































































こちらの博物館のユニークなところですが、展示室に入る前に自分でライトをつけます。
入る前は無人で電気がついていません。電気は自動で消えます。
こんなシステムからもわかる通り、来客はあまり多くありません。
(要するに常にお客さんがいることを前提としていないわけですから。。。)
この日は、私以外は2組。そのうち、1組は役人の視察風でした。

さあ、オッフェンバッハ観光も終了で、フランクフルト市内へ戻ります。

(Sバーン Ledermuseum駅のホーム)





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