東京大仏は乗蓮寺という浄土宗の寺院にあるのですが、
東京大仏があまりに有名である為、お寺そのものにスポットが当たるケースが
少ないかと思います。
そんなわけで、寺院入口にあります、板橋区教育委員会による解説を読んでから、
参拝へと向かいます。
以下、その掲示板の文章を引用致します。
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御本尊は阿弥陀如来。浄土宗で赤塚山慶学院と称しています。
応永年間(一三九四-一四二八)に了賢無的が山中村(現仲町)で
人々に教化したことに始まり、後に板橋の中宿(現仲宿)
に移転したと伝えられています。
天正十九年(一五九一)に徳川家康から十石の朱印地を与えられて以来、
代々の将軍から朱印状を与えられました。
また寛保三(一七四三)に将軍吉宗が鷹狩りの際に雨宿りしたのが縁となり、
それ以降将軍家の鷹狩りの小休所や御膳所となりました。
高速道路の建設にともなう国道17号線の拡幅工事により、
昭和46年から7年の歳月をかけて現在の地に移転しましたが、
その際に転載戦災等の無縁仏の供養や恒久平和を祈願して
青銅製の東京大仏が建立されました。
境内には、板橋の領主板橋信濃守忠康の墓や天保飢饉供養塔、
藤堂家ゆかりの石像があります。
平成十三年三月
板橋区教育委員会
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(乗蓮寺参道) |
(板橋区教育委員会による解説) |
「赤塚山」と書かれた立派な寺額のある乗蓮寺山門を越えると、
当地が赤塚城二の丸跡であることを示す石碑が立っています。
赤塚城本丸跡から来ますと、赤塚城の広さを実感できますね。
(乗蓮寺山門) |
(赤塚城二の丸跡を示す石碑) |
山門の正面には本殿があり、右側に、お目当ての東京大仏があります。
東京大仏の高さは13メートル(頭部だけで3メートル)、重さは32㌧!
うーん、なるほど大きいですね。
数値以上の迫力があります。
(乗蓮寺本堂) |
(東京大仏 - 正面から) |
(こちらの角度の方が大きさが伝わるかも) |
乗蓮寺には東京大仏以外にも、植村直己さんのお墓や、
天保飢饉供養塔、旧藤堂家染井屋敷石造物といった文化財もあります。
(「忘れまい」と書かれた天保飢饉供養塔) |
(旧藤堂家染井屋敷石造物) |
しかしながら、観光目線で見ると、境内の見どころはユニークな石造でしょう。
境内には要所要所に下記のような石造が並んでいます。
大仏様を参拝した後には必見ですね。
(足の病気に霊験あらたか - 鉄拐仙人 鉄拐仙人(李鉄拐)は八仙の一人) |
(行者の元祖 - 役の小角 役小角(えんのおづの)は 飛鳥時代から奈良時代の呪術者) |
(何でも耐える - がまんの鬼 子供がおやつを我慢しているように見えました。。) |
(三途の川 - 奪衣婆 三途川の渡し賃・六文銭を踏み倒す者の 衣服を剥ぎ取る老婆の鬼) |
(知恵をさずける - 文殊菩薩 梵名マンジュシュリーで「文殊の知恵」でお馴染みですね) |
参拝当日は6月の土曜日ですが、参拝客にアジア地区からの方が多かったのは驚きです。
海外でも結構有名なんでしょうかね?
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