ここまで来たので、湯島聖堂へ寄る事にいたします。
湯島聖堂は、江戸時代の元禄3年(1690年)、江戸幕府5代将軍徳川綱吉
によって建てられた孔子廟で、後に幕府直轄の学問所となりました。
それによりこの地は「近代教育発祥の地」として知られます。
JR中央線・お茶の水駅の東口から北に渡る「聖橋」の北端に
このことを示す碑が建っています。
(東京医科歯科大学の一角にある 近代教育発祥の地) |
(聖橋) |
(湯島聖堂案内板) |
(御茶ノ水駅からは聖橋門からのアクセスが便利) |
それでは、聖橋門から早速中へと入っていきます。
こちらから入ると、すぐに入徳門が視界にはいります。
(入徳門) |
入徳門の入徳とは、朱熹の「大学章句序」 における
「子程子曰、大学、孔子之遺書而初学入徳之門也。」の一節から取られています。
続いて杏壇門です。杏壇とは、山東省曲阜にある孔子の教授堂の遺址のことです。
孔子が学問を講じた壇のまわりに杏 (あんず) の木があったところから来ています。
(杏壇門) |
(杏壇門は屋根上の彫刻にも注目) |
そして大成殿。大成は孔子廟の正殿の名称です。
(大成殿) |
ちなみに、杏壇門のすぐ近くに西門があり、
神田明神からこちらに来る場合はこちらの西門が便利です。
(湯島聖堂西門) |
大成殿から正門方面へと歩を進めます。
ここから孔子銅像へと向かいます。
その手前にあるのが、楷樹です。
楷樹の由来については、説明がつけられていますが、
楷は曲阜にある孔子の墓所に植えられている名木です。
また、こちらの孔子銅像ですが、1975年に
中華民国・台北市 ライオンズ・クラブからの寄贈されたものです。
孔子の銅像としてはは世界最大で、4.57メートル、重量約1.5トン
もの大きさがあります。
(楷樹) |
(世界最大を誇る 孔子銅像) |
そして最後に仰高門です。
仰高とは、「論語」子罕第九「顔淵喟然歎曰、仰之彌高、鑽之彌堅。」によるもので、
漢文風に読めば、「顔淵、喟然として歎じて曰く、之を仰げば弥(いよいよ)高く、
之を鑚れば弥堅し。」となります。
従って仰高とは、仰げば仰ぐほど高いという、孔子の徳の高さを意味します。
(仰高門) |
さて、ここから最後の目的地、アメ横へ向かいます。
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