ヴィラ・アドリアーナ (Villa Adriana - ハドリアヌスの別荘)も忘れてはいけません。
個人的にはこちらの方が見ごたえがあって印象深かったですね。
ハドリアヌス帝がこちら広大な別荘建築に着手したのは118年のことです。
完成したのは133年とのことですが、ハドリアヌス帝は138年に亡くなってしまいます。
彼以降の皇帝も別荘を使っていたそうなのですが、
次第に忘れられて廃墟となってしまいました。
15世紀後頃からヴィラデステを設計したピッロ・リゴーリオなどが
美術品を求めて発掘作業に着手したそうですが、
本格的な発掘はイタリア統一後です。
その後、1999年には世界遺産にも登録されています。
そんなヴィラアドリアーナで一番印象的だったのはカノプス (Canopo)です。
彫刻が並ぶ細長い池とセラピス神殿から成る美しさは息を飲むほど。
残念ながら往時の繁栄を物語るのは一部ではありますが、
それでも十分豪華さが伝わってくるという感じです。
(カノプス全景) |
(往時を物語る美しい彫刻) |
(神殿から池を見下ろす) |
カノプスはヴィラアドリアーナの一番奥まった場所にありますが、
その手前にあるのが大浴場です。
皇帝は風呂好きだったとのことで、浴場は3つあったとのこと。
こちらは一番大きなものです。
(大浴場 - Grandi Terme) |
この大浴場の後ろ部分には宮殿や図書館など邸の中心部分がございます。
(Peschiera) |
(黄金広場 - Piazza d'Oro) |
(ホスピタリアの床) |
(島のヴィッラ - Villa dell' Isola) |
(ドーリア式付け柱の間 - Sala del Pilastri Dorici) |
遺跡の保存状態は比較的良く、
往時の生活が偲ばれるという点では素晴らしい遺構だと思います。
見学できる部分の面積だけでも40haと広いので、
時間に余裕をもった見学プランが必要ですね。
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