2015年7月29日水曜日

大連・旅順・瀋陽の旅 ⑪ ~ 万忠墓へ ~

 旅順バスターミナルに到着すると、タクシーの客引きが怒涛の如く寄ってきます。
地図を片手に「203高地に行くのか?」というようなことを言ってきます。
タクシーは大量に停まっているので、タクシーがないということはなさそうですね。
彼らを適当にあしらい、徒歩で観光に向かいます。

(旅順バスターミナルとタクシー)



















まずは、バスターミナルから徒歩2分程度の距離にある「万忠墓」へと向かいます。
こちらは、日清戦争(中国でいうところの「甲午戦争」)であったと中国の主張する
「旅順虐殺事件」で殺されたとされる2万人以上の犠牲者の合葬墓地です。
旅順万忠墓紀念館が併設されており、旅順虐殺についての
中国側の見解を知ることができます。
この手の紀念館ですので入場は無料。

(万忠墓入口)

(万忠墓正面)




































(旅順万忠墓紀念館、中は撮影禁止)

(墓地部分)

(大砲)






















































(Memorial Hall)



















そもそも「2万人」という根拠がよくわからないのですが、この事件については、
日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国という本に
コンパクトにまとめられている箇所(81P~82P)があるので引用します。

” 聞くところによると、中国がこれから一大キャンペーンを行おうしているのは
「旅順大虐殺」というものです。これは1894年の日清戦争時に、旅順を占領した日本軍が
2万人もの民間人を虐殺したというものですが、これはまったくのデマです。
 この事件はイギリスのタイム紙などが報じたことで世界に広がりましたが、
後に他のイギリス紙や元ベルギー公使らによって否定されています。
つまり、清兵が制服を脱いで民家から一般人の服を盗み、
しかも民家から日本軍を銃撃したために、こうしたゲリラを取り締まったのですが、
それが誇大に伝わった誤報だったことが明らかになったのです。
 にもかかわらず、中国はこの嘘をいまになって大々的に宣伝しようとしています。
しかも、当時のタイム紙でも犠牲者は200人としていたのに、
中国は2万人にまで水増しさせています。"


 中国の史跡・戦跡巡りをする場合、ふらりと訪れて説明を聞くと、
中国共産党側の一方的な見解を聞くことになるので注意が必要です。
中国旅行に関しては、ある程度の事前学習が必要な所以です。



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