建物自体は旧濱野医院と比べても相当古く
江戸時代末期の建築とされています。
住宅の構造は木造平屋建寄棟造茅葺で、
歴史的背景を抜きにしてもノスタルジーを感じさせる良いお宅です。
(旧大塚家住宅) |
(千葉県指定有形文化財 - 詳細な説明もあります) |
係の方の説明によれば、かなり裕福な漁師さんのお宅だったらしく、
内部の広さや造作などからそのことは想像できますね。
(内部の様子) |
(内部とお庭) |
洪水対策として屋根裏2階部分があって、
土間と玄関の天井からあがれるようになっています。
穏やかに流れる境川もかなり暴れていた時代もあるという事ですね。
こちらのすぐ近くにあるのが「旧宇田川家住宅」です。
こちらはもう少し新しく、明治2年に建てられたものです。
当時の建物としては保存状態も良く、
幕末から明治の家はこんなかんじだったんだ!
というのがよくわかる構造になっています。
(旧宇田川家住宅) |
(再現された店頭の様子) |
旧大塚家住宅と同様、実際にあがって当時の生活を偲ぶことができます。
係の方の説明も親切で丁寧なのが有難いですね。
(旧宇田川家住宅の説明) |
(旧宇田川家内部の様子) |
東京のお隣りでこのような古い家屋が2つも残っているのは貴重ですね。
入場無料もありがたいです。
【番外編・末広湯】
旧宇田川家住宅のお隣には「末広湯」という現役の銭湯があります。
こちらの建物の外観は旧宇田川家と同年代の建築か?
と思わせる古くてシブいものです。
(末広湯) |
(旧宇田川家から眺める末広湯) |
旧宇田川家のお庭からもその外観は眺めることができます。
係の方に銭湯が今も営業しているかどうか尋ねると
「皆さんそう聞かれるのですが、現役の銭湯ですよ!」
とのこと。
なるほど、皆さん考えることは一緒のようですが、
次回の訪問はこちらの渋い銭湯にも寄ってみたいですね!