御霊信仰 ~ 怨霊化を防ぐべく慰霊 ~
本日は所要で湯島にやってまいりましたが、
要件は10分程度で片づけて、
お近くの 湯島御霊社 にお参りに行くことにしました。
こちらは御霊信仰の神社で、都内では珍しいと言えます。
この辺りの御由緒は境内掲示に詳しいので引用致します。
" 旧く怨霊の活動を鎮めるため御霊鎮祭が行なわれるようになり、特に著名なものは貞観五年(八六三)の神泉苑での御霊会とされている。これを契機に華やかな祭礼が営まれるようになった。奈良時代から平安時代(七一〇 〜 一一九二)にかけては都を中心に盛んになり 近世にはいると旅の宗教家によって各地方に御霊信仰が説かれて広がりをみせるようになった。六所御霊または八所御霊の名称があるが、御霊は習合する傾向をもち中小御霊は、より強力な御霊に統合されるという教義から出た名称である。当御霊社は縁起によると旧く御霊八所神社と呼ばれたが大正十二年に御霊神社と改めた。通俗には「畑の稲荷」と呼ばれ祭神は崇道天皇、井上皇后、他部親王、火雷神、橘逸勢、吉備大臣、文屋宮田麻呂、藤太夫人の八座で合殿に輿財恵門稲荷並に大己貴神を祀っている。宝永七年(一七一〇)輪王寺宮の御隠殿を当所に営ませる時に上野より移されたものである。現在の社殿は太平洋戦争により灰燼に帰したるものを戦後、仮殿として復興して、さらに令殿本社殿の建立となったものであり、例年大祭を毎年九月十八日に執り行う。文京区文京区観光協会掲示 "
境内はそれほど広くはありませんが、
やや張り詰めた緊張感の中に落ち着いた感じが見られます。
都会の神社らしい整然とした雰囲気ですが、
昔のものと思われるものも随所に見られ、
歴史を感じさせますね。
付近はビジネス街と住宅街が混在したエリアですが、
昔ながらの雰囲気を残す、散策には面白いところかと思います。
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