2020年12月29日火曜日

湯島御霊社 ~ 御霊信仰の神社 ~

 御霊信仰 ~ 怨霊化を防ぐべく慰霊 ~


本日は所要で湯島にやってまいりましたが、
要件は10分程度で片づけて、
お近くの 湯島御霊社 にお参りに行くことにしました。









こちらは御霊信仰の神社で、都内では珍しいと言えます。
この辺りの御由緒は境内掲示に詳しいので引用致します。

" 旧く怨霊の活動を鎮めるため御霊鎮祭が行なわれるようになり、
特に著名なものは貞観五年(八六三)の神泉苑での御霊会とされている。
これを契機に華やかな祭礼が営まれるようになった。
奈良時代から平安時代(七一〇 〜 一一九二)にかけては
都を中心に盛んになり 近世にはいると旅の宗教家によって
各地方に御霊信仰が説かれて広がりをみせるようになった。
六所御霊または八所御霊の名称があるが、
御霊は習合する傾向をもち中小御霊は、
より強力な御霊に統合されるという教義から出た名称である。
 当御霊社は縁起によると旧く御霊八所神社と呼ばれたが
大正十二年に御霊神社と改めた。
通俗には「畑の稲荷」と呼ばれ祭神は崇道天皇、井上皇后、他部親王、
火雷神、橘逸勢、吉備大臣、文屋宮田麻呂、藤太夫人の八座で
合殿に輿財恵門稲荷並に大己貴神を祀っている。
 宝永七年(一七一〇)輪王寺宮の御隠殿を当所に営ませる時に
上野より移されたものである。
 現在の社殿は太平洋戦争により灰燼に帰したるものを戦後、
仮殿として復興して、さらに令殿本社殿の建立となったものであり、
例年大祭を毎年九月十八日に執り行う。

文京区
文京区観光協会掲示 "

境内はそれほど広くはありませんが、
やや張り詰めた緊張感の中に落ち着いた感じが見られます。

都会の神社らしい整然とした雰囲気ですが、
昔のものと思われるものも随所に見られ、
歴史を感じさせますね。







付近はビジネス街と住宅街が混在したエリアですが、
昔ながらの雰囲気を残す、散策には面白いところかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿