2022年3月11日金曜日

千石地蔵尊 ~ 東京大空襲の犠牲者を悼む地蔵尊 ~

仙台堀川公園内


細長い仙台堀川公園の木場公園に近い一画に、
静かに佇むお地蔵様がございますが、
それがこちらの千石地蔵尊です。





千石地蔵尊は都内に数多くある東京大空襲のモニュメントの一つとも言えます。
それは、ご由緒が記された石板からもわかります。

文章を下記引用致します。

千石地蔵尊
 
昭和二十年三月十日未明、米軍機の大空襲により、
我が郷土は焼野原と化し、堀割や路傍、学校などで、
尊い瀬名が数多く奪われ殆ど肉親に逢うこともなく葬られました。
劫火に追われて逃げ惑い、離れ離れになった家族の行方を捜して、焼跡に住み続けた。
杉岡桂治郎氏らの有志が、夥しい死者の霊を悼み、
同年五月頃、当地に地蔵尊を祀り、供養を続けて参りました。
この度山崎ムメ氏外有志が、地区内の風致化に伴い、
豊かな景観に添う御堂修築を発願し、
会員及び地元の有志や企業のご賛同により竣工致しました。
茲にみ霊のご冥福を祈り二度と無残な悲しみを繰り返さぬよう、
恒久平和を希って、この碑を建立します。

 昭和六十二年三月十日
 千石長寿会 会長 山岡英太郎



このエリアも少し前までは、
戦火のさなかにあったということを、
いま改めて考えてみたいところです。

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