原町一丁目の鎮守
宝禄稲荷神社から更に牛込柳町駅方面へと歩いていきます。
11月ともなると午後5時前でも結構暗くなりますので、
先を急いで牛込柳町天祖神社へと向かいます。
こちらが牛込柳町天祖神社ですが、
都会らしい雰囲気の宝禄稲荷神社と比べますと、
随分とクラシカルな雰囲気で、
どっしりと構えた神門には威厳を感じます。
境内にある手水舎も同様に趣のあるものですね。
ポンプ式のようですが、井戸も現役なのでしょうか?
このような神社ですので、
当然歴史も古いものがあります。
境内にはご立派な由緒書きがありましたので引用致します。
"天祖神社由来慶長年間(江戸時代初め、四百年ほど前)、諸国で神踊りが流行した時に、牛込の里は、とくに神踊りが盛んであった。この頃、この辺りに長兵衛という、たいへん信仰心の篤い里人がいたが、ある時、神が夢の中に現われ給うて、「我ここに住みて諸人の苦難を救わん」と言われることが、五晩続いた。そこで長兵衛はいよいよ信心を深めて、まるで、そこにおられるかのように神を祀った。それを聞いた大橋龍慶という長者が、天照皇大神宮を勧請して祠を建て、その後、諸難消除祈願、病気平癒祈願、安産祈願、弓術皆中祈願などで、お参りするが人が絶えることなく、霊験あらたかな神社として知られ、原町一丁目の鎮守として、今日も多くの人々に信仰されている。御祭神は天照皇大神、境内には桃の神を祀った桃祖神社がある。平成十四年十一月 原町一丁目町会"
なるほど、長兵衛と大橋龍慶の連係のような形でできた神社というわけですね。
社殿は比較的新しいもののようですが、
落ち着いた佇まいです。
併せて、境内社の桃祖神社にも参拝させて頂きます。
桃祖神社は、桃の神を祀る神社で、
安産成就にご利益があるとのこと。
こちらにも詳細な御由緒が記されています。
こちらの神社の境内は土の部分も多く、
昔ながらの神社の味わいを今に残しているという意味でも、
ここ新宿区内では貴重な空間と言ってよいのではないかと思います。
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