2020年5月10日日曜日

白金高輪駅から白金台駅へ ② コッホ・北里神社

コロナ時代に参拝するべき神社


北里柴三郎と言えば、「日本の細菌学の父」として知られ、
ペスト菌の発見、破傷風の治療法の開発など、
日本のみならず感染症医学の権威です。

その北里がベルリン留学時代に師事したのがローベルト・コッホ博士です。
「近代細菌学の開祖」と言われるコッホ博士に対して、
北里は心からの尊敬と信頼を捧げていたとのことです。

そんな北里柴三郎とコッホが祀られている神社である、コッホ・北里神社、
コロナで苦しむ今こそ参拝すべき神社ではないでしょうか?

(参拝日: 2020年3月21日、執筆日: 2020年5月10日)

コッホ・北里神社


白金氷川神社から東京都道305号・芝新宿王子線を歩くこと8分程で、
北里大学・白金キャンパスへと到着致します。
北里研究所の巨大なタワービルが目印となります。


コッホ・北里神社はこちらのキャンパス内にあります。
キャンパス内に入るだけなら、特に受付とは必要ないようです。

現在の社殿は2006年に修復されたものとのことで、
まだ新しい感じが致します。


コッホ・北里神社の歴史は、1910年5月27日に
コッホ博士が亡くなられた時に遡ります。

北里柴三郎は博士の訃報に接するや深い悲しみにくれ、
博士の遺髪をご神体としてコッホ祠を建てて恩師を偲びました。

その後の1931年に北里が逝去した際に、
門下生らがコッホ祠の傍らに北里祠を設けましたが、
戦災により北里洞は焼失してしまったため、
コッホ祠と合祀されました。

1993年、当初の北里洞があった場所に近い位置へ遷座する際、
コッホ・北里神社と呼ぶようになったとのことです。

そんなわけで、祠のできた当時の雰囲気は残っていませんが、
細菌学の両巨頭が祀られている神社ということ、
大学のキャンパス内にあるということもあり、
自然と背筋が伸びる感じがしましたね。

外国人が祀られている神社


コッホ・北里神社のお隣りには、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました、
大村智博士が寄贈されました菩提樹もございます。



この一角だけは緑も多く、キャンパス内でも変わった雰囲気になっていますね。

外国人が祀られている神社というだけでも興味深いですが、
雰囲気的にも独特のものがありました。

恵比寿駅と白金高輪駅の間とアクセスも悪くないので、
一度参拝されてみてはいかがでしょうか?

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