2016年1月1日金曜日

泉岳寺の旅 ① 品川駅から東禅寺へ

 今回は品川に用事があったついでに泉岳寺に行ってきましたのでそのレポートとなります。
私の自宅は都営地下鉄沿線にありますので、品川へ行く場合、最短ルートは京浜急行線直通の都営浅草線に乗車することになります。
当日(2015年12月19日)は [都営地下鉄「冬」のワンデーパス] の販売期間。
都営地下鉄全線乗り放題で500円というお得な切符を利用して出かけます。
問題点ですが、都営線のエリアは泉岳寺まで。泉岳寺から品川の一駅は京急線となります。といっても、泉岳寺・品川間は乗車時間2分、距離にして1.2Kmです。
133円×2 = 266円の節約と散歩を兼ねて、京急区間は徒歩で行くことに致します。
と言っても、行きと帰りが同じルートではつまらないので、行きの下車駅は「高輪台駅」とします。高輪台駅から品川駅は距離的には1.1Km程度でこちらも徒歩圏内です。
高輪台からテクテクと歩いて、カトリック高輪教会が見えたら左折して「柘榴坂」を下れば品川駅に到着です。

 (カトリック高輪教会外観)



















柘榴坂は柘榴の木があったので柘榴坂と呼ばれていたそうですが、起源ははっきりとは伝わっていないとの事です。江戸時代には、北側に薩摩藩島津家下屋敷、南側に久留米藩有馬家下屋敷があり、広大な屋敷に挟まれた坂とのこと。今では、高級ホテルに挟まれている形になっていますね。

(柘榴坂)

(柘榴坂の木碑)










































品川駅でちょっと足を停めてみてみたいのが、「品川駅創業記念碑」です。
今では新幹線も停車する東京の主要駅の一つである品川駅。
歴史は古く、1872年(明治5年)に駅舎が完成、同年、開業しています。
この記念碑は、明治5年5月7日に品川・横浜間が開業したのを記念して造られた石碑となります。
品川駅高輪口のロータリー部分にありますが、足を停める人はほとんど、というより全くいませんでした。


(品川駅の歩道橋から品川駅創業記念碑を臨む)

(品川駅創業記念碑 - 裏側)

(品川駅創業記念碑 - 表側)






















































さて、品川での用事はすぐ終わりましたので、徒歩で泉岳寺へと向かいます。
途中、東禅寺へと寄ることに致します。

(東禅寺山門)



















東禅寺と言えば、江戸時代末期(幕末)に起こった「東禅寺事件」で有名なお寺です。
東禅寺事件は第一次と第二次がありまして、概要は以下の通りです。

<第一次東禅寺事件> 

文久元年(1861年)5月28日,イギリス公使ラザフォード・オールコックの東海道旅行に憤激した水戸藩脱藩の攘夷派浪士・有賀半弥ら14名が、東禅寺のイギリス公使館を襲い,公使館員を傷つけた事件のこと。 

<第二次東禅寺事件>

文久2年(1862年)5月29日,東禅寺警備の松本藩士伊藤軍兵衛が東禅寺を襲い,イギリス水兵二人を殺し自殺した事件のこと。
ここ東禅寺は幕末にイギリス公使館が置かれた場所です。
東禅寺入口前にはこの子と記した石碑「最初のイギリス公使館跡」が立っています。
石碑横には、日本語と英語で東禅寺の歴史を記した案内板も立っています。

(東禅寺の歴史が書かれています)

(最初のイギリス公使館跡を示す石碑)










































流石に歴史のあるお寺だけあり(創建年は慶長14年(1609年))、歴史を感じさせます。
山門をくぐった通りの風情は何とも言えず趣があります。

(山門)

(風情があります)




































奥に進むと、三重塔をはじめとした威厳のある建物が並びます。
幕末時に比べて、境内は狭くなったとの事ですが、今でも趣のある建物は健在です。








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