フェニキア人が建設した古い都市は、現在でも中世の面影を残しており、
その景観は独特のものがあります。
ロープウエイ駅近くにあるこちらの門がトラパニ門 (Porta Trapani) です。
この門をくぐると石畳の美しい中世の街並が飛び込んできます。
また、門の近くにあるドゥオーモと鐘楼は必見ですね。
(トラパニ門) |
(Torre di Re Federico(鐘楼)とMatrice di Erice(ドゥオーモ)) |
トラパニ門からヴィットリオ・エマヌエーレ通りを歩いて行くと
ウンベルト1世広場に到着しますが、町の中心はこの辺りです。
レストランや土産物屋も多く、華やかな雰囲気です。
(ウンベルト1世広場) |
(付近には可愛らしいおみやげ物さんが多いです) |
しかしながら、Ericeの魅力は他にも多数あります。
まずは、山岳都市であるEriceから見る絶景ですね。
地図で見たままの形のトラパニ市街が一望できるのに加えて、
様々な景観が楽しめます。
(Ericeから見る景色) |
(Trapani市街地 - 地図の通りの地形が楽しめます) |
そして何と言っても路地裏の風景が素敵ですね。
Erice市街地はすべてが石畳に覆われており、
静かな雰囲気で散策が楽しめます。
これだけの町並が中世そのものと言った雰囲気で残っているのは貴重です。
(Ericeの石畳) |
(細い坂道に家が並びます) |
(石畳の模様の違いにも注目です) |
Erice市街地はせいぜい500m程度の奥行しかありませんが、
細かい路地が入り組んでいるので、隅々まで散策すると結構時間がかかりますが、
こういった路地を散策している時が旅をしているという実感を感じますね。
できれば宿泊してもう少し町並を堪能したかったところです。
※ Ericeの観光スポット - Intero Integratoについて
Ericeの魅力は街歩きと絶景にあると言えますが、
観光スポットもあります。
Erice観光協会が統括するスポットは5か所で、
各所の入場料は€4.00です。
今回は5か所の観光スポットがセットになったチケット、
"INTERO INTEGRATO" というチケットを購入しました(€12.00)。
それぞれについて紹介致します。
① ノルマン城 (ヴィーナスの城) - Castello di Venere
ヴィーナスの神殿跡に12~13世紀にノルマン人が建てた城です。
城そのものはそれほど大きなものではありませんが、
当時の遺構が残っています。
こちらから見る景色はなかなかの絶景です。
(ノルマン城) |
(ノルマン城内部) |
② 市立美術館 - Polo Museale A.Cordici
Ericeの中心地にある小規模な美術館です。
考古学関係の資料が充実してる他、
絵画や武具の展示があります。
(美術館内部 - 建物内部はかなり入り組んでいます) |
(陶器など発掘物の展示はそこそこ充実) |
③ スペイン兵舎 - Quartiere Spagnolo
小規模の建物ですが、内部は民族博物館的な展示と
地元のアーティストによる絵画や陶器が飾ってあります。
(Quartiere Spagnolo - 付近のパノラマは一見の価値あり) |
(内部の展示) |
(地元の美術品も展示) |
④ ぺポリの小塔 - Torretta Pepoli
古い塔が一般公開されています。
(Torretta Pepoli) |
(塔内部の部屋) |
⑤ エリチェのミニチュア模型 - Erice in Miniatura
エリチェの古い情景がミニチュア模型で再現されています。
なかなか精巧な出来となっています。
(Erice in Miniatura) |
率直な感想を言わせて頂ければ、ノルマン城以外は行かなくても良かったかな?
と言った感じですね。
美術館は歴史を学ぶという観点から興味深い点もありますが、
Quartiere SpagnoloやTorretta Pepoliは
入場料を考えるとちょっと割高感がありますね。
Erice in Miniaturaについては、作品はなかなか見事ではありますが、
ボリューム感がないです。一瞬で見終わるという感じです。
やはり、Ericeの魅力は街歩きにありますね。
ノルマン城も外から見る分には無料ですから、
バジェット派の旅行者にとっても楽しめる町ではあります。
0 件のコメント:
コメントを投稿